CASE7 ハウスメーカー住宅のリノベーション
父親と同居するために作った「トカイナカ」リノベーション
築35年のへーベルハウスという規格型住宅にお住まいで、内外装ともにリフォーム歴はなく外壁が一部剥離して崩壊していました。この家の主であるお父様は80代で一人暮らしだったのでメンテナンスが行き届いてない部分がたくさんありました。へーベルハウスというのは、構造壁や垂直ブレース等、建設規定の撤去できない部分があるので、それらの制限をうまく利用しなければなりません。このリフォームは娘さんご家族とお父様の5人で同居型の二世帯住宅の計画でした。
立川市にあるこの家の周りは緑豊かでありつつ駅前は繁華街もあり便利な「トカイナカ」です。その場所でご家族と過ごした大切な家を次の世帯、またその次の世帯へと繋げられるように設計しました。1階には広いLDKと共有のキッチンや浴室ユーティリティに加えお父様のお部屋があります。家も人も健康に過ごせるよう自然素材を使い、お父様のご要望だった既存の建物に使用していた床柱を新しい家の仏壇置き場のコーナーに、その他の木材を玄関脇のベンチの部材に使用しました。キッチン横には家事コーナーと専用デスクを設置しました。
2階には娘さんご家族の各個室があり、将来のことを考え子供部屋は壁を造って2つの個室が出来るように設計しました。
へーベルハウスという構造上の制限を考えダイニング中央の垂直ブレースにジャイアントテーブルを造作したり、廊下の壁を撤去し家族の存在を感じられるような工夫を考えました。
ポイントを写真で解説!
BEFORE
AFTER