住まいはひとつでも、複数の拠点を持つライフスタイルを手軽に実現できるのがトカイナカ。仕事や娯楽は都会で、子育てや趣味は豊かな自然のなかで……。都会と田舎の中間地点に暮らし、両方のメリットがある暮らしを。
トカイナカとは、都会に通える距離にある自然豊かなエリア
”トカイナカ”というには「都会の要素と田舎の要素」を合わせ持ったエリアの事。田舎といっても通勤可能というのが大きなポイントで、都心へのアクセスが良いため仕事を変える必要がなく、移住による収入の変化という不安もない。都会と田舎を結ぶ路線の始発駅周辺であれば、ゆったり座って通勤できるし、その時間を仕事や読書などの趣味にあてることもできる。アフターコロナとなった今は、リモートでの仕事も多く毎日出勤する必要がないため、より需要が高まってきている。
スーパーやコンビニ、郵便局や銀行など日常で必要なものは家の近くにあり、交通の便が良いため繁華街やオフィス街も近くにある。家の周りには緑豊かな自然が広がり静かに暮らすことができ、野菜なども家の近くで育ったものを食べることが出来る。コロナ禍を経て、家族との時間や、趣味に没頭する時間、人との関りについて再度深く考えるようになった今、暮らしの場として最もメリットのある”トカイナカで暮らす”という事を住居のテーマとして考えてみませんか?
「東京は若者に人気」という時代は終わりつつある
コロナ禍が全世界を襲い、日本でも政治経済が右往左往し続けたこの2年半の間で、都心から郊外に向かって人の流れが「逆流」し始めている。
東京都の発表によれば、コロナ禍で初めて非常事態宣言が出された2020年4月の段階では、都の人口の対前月比増減数はプラス約3万人を記録していた。そこから急降下して6月にはマイナスとなり、以降22年1月の段階でマイナスのまま。20年のトータルでの転出者数は約40万2000人で、1998年以来22年ぶりの40万人超となった。
しかも特別区(東京23区)と市町村部に分けてみると、市町村部の人口は19年8月(つまりコロナ禍の前)から21年5月まで対前年同月比増減率で+0・2%程度を維持しているが、特別区ではコロナ前には0・8%を超えていた数字が20年4月以降減少に転じ、21年2月にはマイナスを記録。2020年1年間の転出者は前年より約1万9000人増えた。
年齢別に見ても、20年4月から21年3月までの1年間の対前年度比増減数は、最大は25~29歳のマイナス1万3468人で、全体では5万6599人の減少になる。
このように実際のデータを見ると、都心に近ければ近いほどいいという考えから、家は自然豊かで静かなちょっと田舎な場所がいいと思う人が増えたのではないでしょうか。
中古住宅は、新築のものと比べて価格の安さがメリットです。低価格で物件を買い、昔ながらの雰囲気やデザイン性を残しつつ、現在の暮らしに合わせて耐震補強を行ったり水回りの設備を新しくしたり、自由設計でお気に入りの空間で生活できるようなリフォームをする事が出来ます。
そしてこの特徴で、田舎ならではの空き家問題も打開できる可能性があります。そこに着目し、近年多くの自治体が過疎化打開のために積極的に空き家をリフォームしたり、リノベーションを支援する事業を進めています。それら補助制度を活用することで、費用を抑えることが可能となります。
築年数が古くても基礎がしっかりしていれば美しく再生することが出来ます。都心に比べてトカイナカの方が土地や住宅は安く購入できる傾向にあります。補助金や自治体の制度等を利用して、理想の「私だけの家」を作ってみるのがおススメです。
東京都の中でもたった10分、たった30分の差でこれだけの価格の差があります。
賃貸での価格でも同じことが言えます。リモートでの仕事が増えた今だからこそ、都会の喧騒から離れて、田舎で快適な暮らしができたらと思っている方は少なくないと思います。立川市は都会から比べれば自然も多く田舎に思えるかも知れませんが、アクセスが良く、買い物にも困らない環境が整っています。田舎から比べれば商業施設が立ち並び、大型複合施設もあって都会に思えるかもしれません。このようなどちらも手に入れることが出来るイイトコどりの土地が「トカイナカ」です。
東京都のほぼ中心に位置する「立川市」。面積は24.36㎢。人口は185.275人で95.336世帯が暮らしています。
国から首都圏の「業務核都市」と位置づけられ、商業や文化、防災などにおいて次々に発展や整備が進められています。
農産物でいうと「立川うど」が有名で「ウドラ」という非公認ゆるキャラも作られています。
また「柔豚」(やわらとん)は2013年に商標登録した東京都産の希少な豚肉です。
「みのーれ立川」ではこういった立川の名産品がたくさん販売していて人気のファーマーズセンターです。
「関東圏の住みやすいトカイナカランキング」では第3位、「コストパフォーマンスが高い街ランキング」は第1位に選ばれています!
東京郊外の駅ですがアクセスが良く、買い物にも困らない環境が整っている割には、低めの家賃で暮らせる街なので、コスパの良さを感じられるでしょう。商業施設が充実していたり、飲食店やカラオケなども多くあるため大人向けの娯楽施設も充分です。その反面、都内にいながら緑を感じられるスポットが多く、公園も多いため、都会の喧騒から離れてほっと一息つけるような街並みです。
子育てにぴったりな環境や支援が整っており、ファミリー層からも支持されているエリアです。
立川駅から徒歩圏内には「国営昭和記念公園」があり、四季折々の草花など自然を感じながら散歩できたり、ランニングやサイクリング、スポーツなどをすることができます。春には花見、夏には花火大会、秋には紅葉のライトアップなども楽しめます。広い芝生の原っぱには子供たちが自由に走り回って楽しんでいます。立川には他にもたくさんの公園があり、多摩川も流れているのでたくさんの自然を体験することが出来ます。
また立川は地産地消を目指しており、野菜や畜産物などたくさんの農家があります。わざわざ道の駅のような場所に行かずとも、近所のスーパーで作った人の顔が見える野菜やお肉などを購入することが出来ます。幼稚園や小学校でも農業体験や食育に関する授業を多く行っているのもトカイナカでのメリットかもしれません。
➡田舎としての立川について
駅前にはルミネ、グランデュオ、ecuteといった3つの商業施設が入っており、駅直結なので雨でも濡れずに買い物を楽しむことが出来ます。上階には飲食店、下階にはスーパーや惣菜店などもあるので、買い物帰りに寄ることが出来てとても便利です。また駅から出れば、伊勢丹や高島屋、ビックカメラやドン・キホーテなどが立ち並び、日用品の買い物にも困ることはありません。北口には薬局が多くあることも特徴かもしれません。
モノレールの「立飛駅」にはららぽーと立川立飛が直結し、広場がついているので、週末になるとファミリー層で大賑わいです。加えて「タチヒビーチ」という海のないビーチが隣接しているのでBBQを楽しんでいる人も多く見られます。
また、2020年4月にできた「グリーンスプリングス」という施設には商業施設だけでなく、オフィスやガーデン、ホテルなどが入っており、大型複合施設として多くの人でにぎわっています。緑豊かな昭和記念公園と駅前の繁華街を分ける縁側のような役割を持っています。妖怪盆踊りやイルミネーションなど季節でさまざまなイベントも行っており、立川の新たなランドマークとなっています。
飲食店も多く、チェーン店から個人経営のお店までが豊富にあるため、普段外食が多い人でも食事に困ることなく生活できる街です。コロナを経てテイクアウトを行うお店も増えたので仕事帰りにお惣菜などを買って帰るのも困ることはありません。
➡都会としての立川について
またアクセスの良い点が立川の魅力の一つです。
新宿駅まで最短25分、東京駅まで最短43分で行くことが出来ます。JR中央線、青梅線、五日市線、南武線、西武拝島線、多摩モノレールと立川を中心に四方八方に伸びています。その為、都会と反対方向には山梨方面まで行くことが出来、自然豊かな奥多摩までは1時間前後と行動範囲は広がります。
また立川はバスも多く、立川市内をくまなく行くことが出来ます。立川市のコミュニティバス「くるりんバス」があり、誕生当初は運賃100円で市内に点在する行政施設への市民の足として利用されていました。現在では北ルート、南ルート、西ルートと市民の要望を聞いて改定されながらどんどん便利になっています。
JR中央線は一直線に伸び、最短距離で田舎から都会へと環境が変化します。その中心にある立川は、まさに都会と田舎の真ん中「トカイナカ」と言えるでしょう。
森永卓郎「東京を捨て田舎暮らしを選んだ理由」
森永卓郎氏は実際に都会を捨て埼玉県所沢市に移住し「トカイナカで暮らす」を選択し本も出版しています。トカイナカに居てもパソコンさえあればこれまで通り仕事は出来ます。都心ではパトカーやサイレン、バイクの爆音で目が覚めますが、所沢では鳥のさえずりで目が覚めます。
都心で暮らすにはアパート3畳一間で8万円などという信じられない程高い賃料が設定されています。その狭い中で暮らすためテレビやパソコン、冷蔵庫すらも徹底的に断捨離しコンビニで必要なものを買っている人もいます。しかしコンビニで物を買えば食費も必要以上に高くなり、災害がおきれば商品の奪い合いが始まり生活がまわらなくなります。反対にトカイナカでは家にはストックを保管することもでき、家の周りには畑もあるので、災害がおきたら庭や畑に植えた野菜を食べることができます。
令和3年の国税庁の調査で日本の労働者の5人に4人は年収が200万円以下であることが明かになりました。そして給与所得者の4割近くが200万円台以下の年収となっています。現代の大不況により弱肉強食社会での経済格差の拡大が起こっているのです。
年収200万円でも豊かに暮らせる方法を考えたとき、支出の大部分である住宅費に注目します。前述のとおり都内で暮らすと信じられない程の家賃が掛かりますが、所沢では1/3以下になります。物価に対しても同じことが言え、特売品を上手に利用すると実質的な生活費は半分以下になり、畑があれば家族分の野菜を作ることも出来ます。もちろん、都心での暮らしを維持するために一生懸命働くのもひとつの選択肢ですが、働けば働くほど税金や社会保険料は増えます。一方で、物価の低いトカイナカで生活費を下げた分には税金はかかりません。
「都会を捨て、トカイナカに移り住み、そこで自給自足に近い暮らしをすれば明るい未来が待っている」と森永氏は言っています。