CASE10 増築した建物のリノベーション
増築を重ねた築古建物を「トカイナカの建物」として最後のリノベーション
CASE:10-01 築62年、増築に増築を重ねた土壁民家の最後のリノベーション
戦後間もない昭和29年に建てた小さな平屋建てを増築し、更に42年前に2階を一部増築。それぞれ違う履歴の建物を一体化して、将来家族が増えたときの事も見据えて耐震補強や間取り変更まで行う本格的なリノベーション計画となりました。
築年数や建物の状態を見ると、誰もが建て替えを進めましたが、お母様も娘である自分も生まれ育ったご実家であり、祖父母の思い出がたくさん詰まったこの家を残したいと思われ、当社を見つけてご依頼されました。
この建物がある熊谷市は交通の便も良くにぎわいもありますが、農業も盛んで自然が溢れる、ほど良い田舎でまさに「トカイナカ」な土地でもあります。
緑豊かなこの生まれ育った土地でご家族と近くに住むお母様とゆったり贅沢に過ごすことの出来る、モダンなハンモックのある家となりました。
壁の木舞竹の塗り壁の下地や、60年以上家を守ってきた梁や柱はそのまま使い現しとして、既存建物の雰囲気を残しつつ、開放的で自然を感じることが出来る家へと変貌しました。無垢のフローリングや和紙の照明などが暖かさとぬくもりを感じさせます。
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AFTER
CASE:10-01 祖父が建てた平屋建ての家を父が増築、それを受け継いだ4世代にわたる家のリノベーション
おじい様が平屋建てとして建てた家を30年前にお父様が増築し2階建てとなった建物にその息子様夫婦と子供4人の家族が住むためにリノベーションをしました。
同じ敷地内にお母様と弟夫婦が住んでおり、長男としてこの生まれ育った家を守り受け継いでいかれる「トカイナカ建物」となります。
始めは、いずれ建て替えるので簡単な耐震リフォームをとお考えでした。しかしご家族で住む敷地内に3棟の建物が建っており、建て替えるには位置指定道路を築造しなければなりません。そうするには20年以上の長いスパンで考えなければならないので、今ある古い家を本格的にリフォームしようと決断されました。
将来私道をつくることも考え倉庫部分を減築し2階を一部増築するという大掛かりなリフォームとなりました。着工してみると築45年の平屋建ての上にお神楽として2階を増築してあったことや、10年ほど前に依頼した耐震補強の筋違いは全く入っていないなど明らかに耐震的に不安定な建物でした。
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