リフォーム完成
減築して足湯付きウッドデッキを新たに広くとりました。室内はコンパクトな対面 型キッチンをレイアウトした大型LDKとモダン和室をつくりました。
お子様が独立されて、再びご夫婦二人の生活に・・・。
確かに、子育て全盛期とは違い、子ども部屋も大きな台所も必要ありません。
本当に必要なのは、心地よいリビングダイニングキッチンとリラックス出来る究極の空間、そして趣味の部屋につきるのかもしれません。心豊かな暮らしがはじまります。
西南方向から見る
東側の元和室部分を減築して、ウッドデッキスペースを南と東につくりました。耐震補強をしっかり行ない減築後も安心の耐震構造です。
アウトドアリビング足湯が完成
減築した部分がそのまま、アウトドアリビングに生まれ変わりました。リビングの断熱サッシを開けるとこんなふうに屋根のあるアウトドアリビングが広がっています。
今度は外(南)から減築部分を見る
夜空も眺められる位置に足湯が埋込まれています。(位置は、手摺に添って断熱サッシと柱との間)使わない時は、デッキと同じ素材で塞いで、使う時に開け羅れるツーウエイ設計。
これが足湯です
この足湯につかりながら、夜空を見上げたり、親しい人を招いてデッキでパーティしたり・・・と考えただけでわくわくします。
新たな和室
奥様にとって趣味の部屋として大切な和室。お茶の練習や和服等趣味に欠かせません。本格的な茶室はいらないけれど、欠かせない部屋をご要望されました。
和室天井
天井をより高く見せながら、個性的なオリジナル空間に仕上げています。
天然素材をふんだんに
壁には、湿度調整が得意な珪藻土(カビに強いタイプ)をコテ塗りし、アクセントに天然木を埋込みました。部屋全体が呼吸している印象です。
キッチン
もともとは独立型キッチンでリビングダイニングから孤立していました。安全にそしてコンパクトで手入れが行き届く設計です。すっかり明るいコーナーとなり、調理後の配膳も非常にスムーズな動線です。キッチン前の壁にはガラスモザイクタイルを貼り、独特の透明感と個性を表現しています。
ダイニング側からリビングと和室を見る
広々としたリビングからは、足湯のあるウッドデッキや和室 が見渡せます。
担当者より
リフォームを考える時期は、必然的にライフサイクルの節目に重なります。
今回は、お子様が独立された後の生活をご夫婦2人でゆったりとリラックスして過ごすための
リフォームが目的でした。打ち合わせを重ねる中で、星空観察が共通の趣味ということがわかり、自宅に足湯があったら、足湯につかりながら空が見上げられる・・・という夢が湧いて来て、ついに念願の足湯の有るアウトドアリビング が、実現の運びとなりました。
これからの二人の生活にとって大切な物がしっかり見えていたW様ご夫妻とのリフォーム計画から実現への過程を共有出来た事は、こちらまでワクワクするような素敵な時間でした。
ご協力、ありがとうございました。
一級建築士 蓑田 常弘