道路はあるが、建築基準法上の道路ではない所有者が複数の私道でしたから元々違反建築であり、更にかなりの築古でした。
今回の施主であるご夫妻の奥様のおばさんが住んでいた家を引き継ぐことになりました。このケースでは、新築住宅の許可は取得出来ませんから、基礎補強や耐震断熱を含めたリノベーションをするしか選択肢はありませんでした。壊してみると昔ながらの土壁で出来ていたりで筋違いはほとんど入っておらず、構造的にも大々的な補強が必要でした。
北側の方が平屋建てになっていたため、そこの部分の屋根を急傾斜にして2階にそのまま繋げて、更に3階のスペースとなるところまで延長していくというアクロバットのようなアイデアを施行しました。結果的には、2階スペースがユニークな空間としてかなり広がり、3階ロフト部分がおまけのような感じで確保できました。施主であるご夫妻には大満足して頂き、奥様の特技である水彩アート教室も自宅で開業することも出来ました。
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ちょうど中野区と新宿区の境界にある、築35年の住宅です。狭い路地状の奥にある家でした。元々ご両親が住んでいたのですが、田舎に帰られて空き家になっていました。婚約者と住まれる予定の長男がそれを引き継ぐ事となり、リフォームすることになりました。この場所は建て替えも出来る土地にありましたが、新築とするには様々な障害があり、リノベーションすることになりました。しかしながら建築資金の関係で増改築の建築許可を取得する必要がありました。増改築の許可申請には既存建物がしっかり建築許可を取得してあって、且つ検査済証があるという事が大前提となっています。しかしながらこの建物は、新築時に許可は取ってあったものの検査済証は無く、更にあちこちと増改築を繰り返していました。このような建物の増改築の許可申請を取得することは不可能に近いのですが、当社のノウハウを駆使して増築許可を取得し、更に検査済証までもらったという事例です。
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昭和48年おじいさんの代に作られた木造2階建住宅はあちこちに増改築を重ねていました。
将来の生活に備え、バリアフリー・耐震・断熱工事をしっかり行いたいというご要望がありました。当社では築50年のアパート併用住宅を完成させたばかりでしたので早速その時の工事写真や実際の現場を見ていただきました。
普通の新築以上の付加価値のついた完成後の建物をご夫妻が見られてとても感動されたのです。
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都心の閑静な高級住宅地の一角に戦後火事により焼失した今では15世帯が住む一角がありました。
そこに一人暮らしの高齢の男性が一人で住んでいました。狭い空間に15軒の家がところ狭しと建っており、1本の細い通路に接しているだけで再建築不可の土地です。
築70年も経過して増改築を重ねた家を今後長く住み続けるには、骨組だけを残してリノベーションするしかありませんでした。
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最初のご相談は、祖父から父へ受け継いだ古い家の耐震補強をしてほしいということでした。いずれ建て替えるので簡単なリフォームをしてという事でしたが、お会いして敷地調査を行うと、ご家族で住まわれている敷地全体の中に3棟の建物があり、建て替えるには位置指定道路を築造しなければならず、そうするには20年以上の長いスパンで考えなければならないので今ある古い家を本格的にフルリフォームして、最低20年は持たせるリフォームをしようと決断され始めました。そのためには将来私道部分になるところと車庫部分を減築し、2階部分を一部増築しなければならないという大掛りなリフォームになりました。
ところが着工してみると、築45年の平屋建ての上に2階をお神楽として増築してあったことや、スケルトンにしてみると10年前に近くの工務店に依頼したはずの耐震補強の筋違いが全く入っていなかったことが判明。又、元々平屋建だったので1階の柱が細かったり、古材の欠けた材料を使っていたり、筋違いや火打梁、耐震金物がほとんど使ってない等、あきらかに耐震的に不安定な建物でした。
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築60年以上経っているこの平屋建て住宅は施主が20年前に購入したということです。元々は、再建築不可の土地でしたが、その時の不動産業者の担当者は西側に計画道路があり、開通した折には違法建築ではなくなるのでという説明を受けたそうです。しかしながらその計画道路は一向に実現せず、例え計画道路が出来たとしても、一軒宅地を挟んでの計画道路でしたから、全くの戯言だったのです。隣接地には父の家があり、この実家も再建築不可であったため、その時はあまり悩まずに購入されたとの事でした。 そして今回はリフォーム工事を行うにあたって、施主は近くの工務店やハウスメーカー等に声を掛けましたが、ほとんどの会社が自分達の悩みを真摯に聞いてくれませんでした。表面的なリフォームの事だけで根本的な解決には至りませんでした。そしてある人を通じて当社にこの話が来たのです。既存建物の現地調査を行いましたが、建物全体が老朽化している上に、素人が作ったような増築がなされており、建物も全体的に傾いておりこれは大変なリフォーム工事になるなと思いました。
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