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耐震補強工事と、
ロフトを造り生活スペースを増やすリフォーム
お客様のご自宅は築30年になる建売住宅で、当初は老朽化と手狭になったことを理由に建て替えをご希望でした。しかしながら、建ぺい率や容積率の関係で新築すると現在の家より狭くなることが判明。ハウスメーカー等色々と業者を捜したけれど、なかなか対応してくれるところが見つからず、弊社に依頼がありました。
リフォーム後は、独立して暮らしていらっしゃるお子様も住われるとのことで、部屋数を増やすこと、プライバシーを確保する事を目的に大型リフォームを行ないます。
耐震的に不安を感じていらっしゃったので、耐震診断を行ない大規模な耐震補強をおこないます。
築33年の建売住宅を、耐震性、耐久性、防音、断熱の全てを改善して、 今後永く安心して暮らせる家をつくることが第一の目標でした。もう一点、お客様からは、これ以上狭くせずに3階部分ロフトが出来ないかという相談をうけました。
まずは、詳細な耐震診断と設計を行なった後、基礎補強から柱、壁、筋違いの増設、耐震金物の取付を徹底して行ない、耐震評点0.3(倒壊の危険あり)から1.7(合格ライン)まで引き上げました。
また、屋根を急勾配にすることで、合法的に拾いロフトを2室増設すると共に、世代間の生活スタイル、時間、習慣の違いに配慮した間取り変更と防音工事を行ないました。
外観につきましては、断熱サッシへの交換や外断熱サイディング貼、断熱性を重視した屋根材の交換を行ない、殆ど新築同様な仕上がりになったと思います。
工事中も全面的に信頼していただき何のトラブルもなく完成させることが出来、満足のスケルトンリフォームの現場となりました。
(一級建築士 蓑田 常弘)