工事中の様子
解体工事が進む程に、土台、柱、筋違いの腐りや雨漏れのあとが出てくる・・・。
ここでしっかり修復して、これからずっと長く暮らせる家へと変えていきます。また、既存の建物に断熱材をしっかり入れたり、サッシを断熱タイプに交換及びサイズアップ、バルコニーを新設、広いLDKを確保・・・永年住んだ家だからこそわかる欠点を解消していきます。
(担当/一級建築士 蓑田常弘)
浴室、洗面コーナーを解体。土台、柱、筋違いの腐蝕が表れる
浴室の土台、筋違い、柱はほとんど腐蝕していたため、新たに組み直してしっかり補強する。安心して暮らせる家への第一歩である。
腐蝕が表れる
以前増築してあった木造部分の土台がほとんど腐食しており、一部建替えになるのではないかと心配しました。最終的に、土台と柱を交換し筋違いを入れ補強しました。
窓枠下地部分の腐蝕
窓枠の下地の腐蝕も激しい。
腐蝕部分の補修と補強
以前増築してあった木造部分の土台がほとんど腐食しており、一部建替えになるのではないかと心配しました。最終的に、土台と柱を交換し筋違いを入れ補強しました。
1階 増築部分
古いかつて社宅であったRC造と一部増築歴のある木造の混構造のため、構造的に撤去できない壁が数多くあり、増築部分のプランが思うように出来ず苦労しました。増築部は、本体部分に向かって高くなる片流れの屋根にし、高くなった部分は屋根の傾斜に合せて斜め天井としました。26・あるLDK内には柱を1本しか出さないように太い化粧梁を使いました。
天井に断熱材を入れたところ
増築部分の工事写真。天井裏の断熱材入れが完了した段階です。今後、壁にも断熱材を入れて、壁紙の下地となるコンパネや石膏ボードを貼って塞ぎます。
階段には結露の跡が
天井からの雨漏れで黒カビが発生した跡のある階段。壁下地の補強を行なうと共に、古い階段を補強し直した上で、今後無垢のフローリングを貼り仕上げる予定です。
2階 元和室
かつて天井からの雨漏れがあった部屋。壁と天井は、それぞれ二重壁と二重天井にして断熱材を入れる予定。
2階 元和室
RC造のコンクリートがかつての雨漏れがしみ出して白化。そのまま固まった様子。現在、雨漏れは止まっている。
2階 元和室の天井と壁下地
断熱性を高める為に、天井と壁を二重に組んで断熱材を敷き込む予定。
2階 元和室
準備が整い、断熱材も準備OK
2階 元和室
部屋側への出っ張りをなるべく押さえる為に、なるべく厚みのひびかない施工方法を選択。
2階にバルコニーを新設
今までは、2階にバルコニーが無い暮しでしたが、今回のリフォームで新しく設置します。物干コーナーとしての活躍が期待されるだけではなく、 日当りと眺望は恵まれていましたので新設した広いバルコニーから見下ろす景色はすばらしいものとなるでしょう。