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- 築20年の医院併用住宅の大型リフォームは大変なことになりました(リフォーム前)
東京都 S邸
築20年の医院併用住宅の大型リフォームは大変なことになりました
女医であられる奥様は、約20年前にこの家を新築した時から、1階で歯科医院を開業されました。ちなみにご主人も同じく歯科医院のオーナーですが、都内の方に開設されていますので、この家から毎日都内23区まで通ってらっしゃるということです。
ご夫妻は、開業する時東京郊外のこの土地を購入され、その時の不動産屋に建設も任されたと言います。現調の時いただいた設計図と照らし合わせてみると何かおかしいぞという点がいくつか出てきました。窓の位置や水廻りと居室の関係が普通の家とは、何か違うなと感じ調査した結果、本来は北側に作るべき水廻りや階段の位置が反対の南側にあったのです。そしてもっと調べていくとどう見ても南側に向いていなくてはならない居室が何と北側にあったのです。敷地は約60坪位ありますし北西の角地だったのですが2階住居部分の間取りが南北を全く真逆の設計をされていたのです。確かに北側道路ですから居室の大きな窓からの光は明るいのですがメインの採光として一年中南からの日差しは無いのです。
1階が診療室で2階が住居ですから、1階の診療所の間取りを優先したと言えばそうかなと思うのですが敷地の広さや角地ということを考えれば2階の間取りを南向きにするプランは、いくらでも考えられたと思うのですがどうも土地を紹介した不動産屋に、建築業者も一任したために工事費の中抜きを相当されたのではないかと思わせるような内容でした。先生は日々開業から毎日仕事に追われ、そんな中4人のお子様の子育てもあり、何かおかしいなと思いながらもまさか間取りが真逆だったなどとは考えも及ばなかったと言われました。
そして着工して解体工事の途中でもう一つ大変な事が起こりました。建築確認書の設計図に耐震用の筋違いがほとんどの内外壁に入っていることになっていたのですが何と2ヶ所位の壁にしか入っていなかったのです。それもその筋違いも、途中で切断されているのが一本ともう一本も正しく入っていなかったのです。
本来は2階だけでも32ヶ所入っていなければならない筋違いがほとんど入ってなかったのです。そして天井裏の断熱材も全く入っておらず、外壁の断熱材もほんの少しだけ入っていただけだったのです。それを工事解体中にご夫妻にご説明させていただきましたが、お二人共唖然とされました。
又同時にやっぱりかという態度もされたので工事中に何らかのトラブルや不信感があったのだろうと思いました。
さて、それらの未工事部分をとにかくやっていかなければならないと気持ちを新たにスタートしたのです。