玄関アプローチより建物全景。左手に畑があります
敷地より中央高速道路を見る
玄関引戸エルムーブ
ガーデンチェアと近くに庭の緑
玄関ホールの木製格子窓
玄関へのアプローチ
裏庭部分の外観。ダイニングンと出窓と小窓を新設しました
敷地の中に蔵があります
玄関ホール下足入れ
玄関床300×300磁器タイルと造作下足入れ
既存の階段を生かしたアンティークな玄関にしました
玄関ホールと階段。左手がリビング入口。右奥はユーティリティー入口
既存階段と新しく貼った栗材の無垢フローリング
玄関引戸と明りとり格子窓
玄関よりリビング入口と階段を見る
階段下の収納と右奥左側に和室の風通し窓が見える
奥にユーティリティーの洗濯機置き場がある
中央下部は和室6帖の風通し窓
階段下の物入
和室仏壇入れ下部に風通し用建具を取り付けました
リビング入口のアンティークなドアー
リビング入口ドアー
ダイニングよりリビングと和室を見る
ダイニングキッチンを見る
ダイニングよりリビングと和室を見る
ダイニングからリビングと和室6帖を見る
ダイニングとリビングの上り天井
お客様が購入されたアンティークのダイニングテーブル
アンティークのダイニングテーブルとキッチンカウンター腰壁と下り壁に使用した様々な木片がマッチしています。床は栗の無垢フローリング化粧色
キッチンカウンター脇に設けたパソコン用デスクと本棚
ダイニングからリビングと和室6帖を見る。天井のアンティークな照明とモダーンな照明器具の組み合わせ
リビングよりダイニングとキッチンを見る。右側は和室6帖+茶の間
ダイニングとキッチンカウンターとパソコン台。中央の柱は補強した杉材の柱。アンティーク風の照明と60年前にデザインされた真っ赤なPHランプ(ポール・ヘニングセンデザイン)
リビングの吹抜け天井の中央に既存松梁を露出させました。銀紙和紙透かし紙を使用しました。アンティーク風の照明の明かりが天井に反射して空間に柔らかな光を放ちます。
リビングから庭を見る
ダイニングからキッチン・家事室があり、その先に洗面室がある
キッチンからユーティリティー・洗面脱衣室へとつづきます。奥の下部分は夏場は建具と上にスライドさせて風を通して、家全体の空気の流れをつくります。
ダイニングとカウンターと机と本棚
キッチンカウンターと下り壁に様々な木材を貼る
キッチンカウンターと下り壁に様々な木材を貼る
キッチンの天井
キッチンよりダイニングを見る
キッチンのカラフルな床材。板目塩ビタイルです。
キッチン仕事をしながら庭が見れる
キッチン天井を見上げる。既存の梁材が見える
キッチンのダイニングを見る
キッチン勝手口用の下足入れ
キッチン勝手口用の下足入れ
キッチン天井を見上げる。既存の梁材が見える
キッチン食器棚+家電セット
家事室よりキッチンを見る
洗面室 風通し用板戸 閉めた状態
洗面室の吊り戸棚下の風通し板戸からキッチンを見る
洗面室 風通し用板戸 開けた状態
洗面室からキッチン食堂まで通じる風通し窓
廊下 風通し用板戸 開けた状態。奥に和室6帖の畳が見える
廊下 風通し用板戸 閉めた状態
浴室はエプロンと腰に御影石。壁は磁器タイル貼。床はサーモタイル。
浴室はユニットバスではなく在来工法にしました
浴槽はリクシル製の真白な人造大理石のラウンド型を使用しました。壁にはL型の手すりを取り付けました。
浴室の洗い場。入口ドアー脇に手すりを取り付けました。水栓の下にステンレス製グレーチングがあります
在来浴室はユニットバスにはない良さがあります。床は冷たさを感じないサーモタイル
浴室天井には高級感のある陶器製モザイクタイルを貼りました。浴室換気暖房器を設置しました
浴室には出窓を取り付けました。庭の樹木が目隠しになっています。
洗面脱衣室 インプラスサッシを入れて冬の寒気対策をしました
中央高速道路の八王子を過ぎちょっと走ると、緑の山々や青空が広がり、トンネルを抜けると相模湖東の出口があります。くねくねと細い道を登っていくと、小高い山の頂上あたりに現場がありました。
ご主人様は警察署を1年前に定年退職され、奥様と共に家業の農業を引き継がれ、長年住み慣れた、そして大分老朽化した住居をリニューアルしたいとご依頼がありました。
素敵な奥様が若い時に嫁がれてから、ずっと暗い台所で過ごされたかと思うと、こんなに広大な明るい土地があるのにと不思議に思いましたが、昔の農家の家に限らず、どこの家でも台所のある場所は暗くて寒い北側にありました。
床・壁・天井をスケルトン状態にして、土台や柱・梁の主要構造部をチェックし、耐震化・断熱化を強化しながらインテリアのご提案をしていきました。
ご夫妻は農作業の合間を縫って毎日のように現場に足を運ばれました。特に奥様は建築やインテリアに興味がおありになり、ご要望をたくさん出されました。住み続ける程に愛着の出る家、落ち着いて安心できるけどちょっとした意外性のあるデザインや色彩を取り入れたい。これが私がご夫妻を最初に見て出したイメージでした。
家を解体した時に出てきた古い木材を加工して壁の化粧材に使ったり、イタリアのガラスモザイクタイルの鮮やかな色彩や、ご夫妻が自ら探して見えたアンティークな木製入口ドアーや60年前にデザインされたモダーンな照明器具やスペイン製のガラスシェードの照明器具、ユニットバスではなく楕円形の真白な浴槽、御影石と磁器タイルを使った在来浴室、アンティークな色調の栗材無垢フローリングや上り天井に貼った銀色の和紙等、異国情緒な様々な素材を使っていながら、どこか日本的な空間に仕上りました。山あいからの風を家の中へ通り抜けさせる工夫や、大自然の借景を台所で料理をしながら見渡せるアイディアーは工事中に浮んできました。
一級建築士 蓑田 常弘