人気の間取りからリフォームを考える
自分のライフスタイルに合わせて快適な「私だけの家」をつくる
1. どんな家でも取り入れやすい人気の間取り
◍ 対面式キッチン
◍ LDKの一角に和室コーナー
◍ ウォークインクローゼット
◍ ロフト・小屋裏収納
◍ リビング階段
◍ パントリー付きのキッチン
◍ 間仕切りしやすい部屋
◍ ワークスペース
2. ライフスタイルに合わせたおすすめの間取り事例
1. どんな家でも取り入れやすい人気の間取り
◍ 対面式キッチン
対面型キッチンとは、キッチンに立ったときに、壁ではなく部屋の空間を見渡せるように設置したキッチンのことです。テレビを眺めたり、子どもの様子を見たり、コミュニケーションを取りながら調理をすることができるため、大変人気があります。
特に人気なのは対面にカウンターを付けるタイプ。また対面側は収納にしたり、配膳を考えてダイニングテーブルを横並びにしたりと様々なバリエーションが出来るのも人気の理由です。
キッチンのレイアウトは、左右どちらかが壁についているペニンシュラキッチンまたはI型キッチンが人気ですが、壁と接しておらずキッチンの周りを一周できるタイプのアイランドキッチンにも憧れる方が多いです。基本的に区切りがないほうが開放的になりますが、臭いや油跳ね・水ハネなどが気になるデメリットもあるので、デザイン性と機能性を考えながら選択しましょう。
◍ LDKの一角に和室コーナー
リビングからつながる和室コーナーは、根強い人気があります。壁を隔てた和室として一室つくるのではなく、リビングと繋がった和室コーナーとすることで、開放的な空間をつくり出すことができます。
シェードなどを取り付けておけば必要に応じて区切ることが出来ます。
また最近では一段高く小上がりにして、その段差に収納をつくるなど多目的な使い方も注目されています。
純和風な本格的な和室ではなく、クロスを変えたり琉球畳にしたりして部屋全体のアクセントになるような演出をする方法が人気となっています。
和室があると落ち着いた気持になることに加え、家事の合間に寛いだり、子供のお昼寝の場所にしたりなど様々な使い方ができ、暮らしが快適になります。
◍ ウォークインクローゼット
もはや定番といえるウォークインクローゼットですが、人気の理由はやはり「収納力」です。衣類だけではなく、寝具や家具、家電まで様々なものが収納出来ます。
一概にウォークインクローゼットといっても広さや形は様々です。コの字型になっていたり、二列になっていたりするものなどもあります。一部屋丸ごとクローゼットにしてしまったり、押入をウォークインクローゼットにしてしまうようなコンパクトなものまでサイズも様々です。棚は可動式がいいのか、パイプの高さはどれくらいがいいのか…など考えだしたらバリエーションがありすぎて決められない事も。
ウォークインクローゼットがせっかくあるのに使い切れていなかったら勿体ない。まずはどの部屋にどの位の収納が必要なのか慎重に検討しておくことが大切です。
◍ ロフト・小屋裏収納
ロフトは収納だけでなく、寝室にしたり、子供の遊び場、趣味部屋などとして使うことができ、当社の施工事例でも多くの事例があります。
特に広さが限られている住宅においてはロフトの存在はかなり重要になってきます。
小屋裏はロフトと同じカテゴリーになりますが、頻繁に出入りすることがないような個室として、普段利用することのない道具を入れておく物置として活用されるためデザイン性も劣る場合もあります。
ロフトや小屋裏収納は住まいのスペースを活用でき、定められているサイズを守れば増築に当たらないため税金が変更される心配もありません。
またロフトをつくる場合、デザイン性においても空間が立体的になり、室内の雰囲気をガラッと変えることも可能です。
◍ リビング階段
リビング階段とは、廊下や階段室ではなく、リビングの中に階段がある間取りの事です。
家族が必ずリビングを通る間取りであれば、外出時・帰宅時に顔を合わせ、自然なコミュニケーションをとることが出来ます。主に子育て世帯に人気の間取りです。
玄関から階段に行くまでの動線とリビングの位置を考えて間取りを決めましょう。
また吹抜け階段など、階段のデザインによってリビングのおしゃれ度がアップします。スケルトン階段など圧迫感がなく開放感のあるデザインが最近では人気です。
更にリビング階段のメリットは、廊下などをつくる必要がなくなる為、その分リビングを広くすることが出来ます。また階段下を収納スペースにするなど工夫をすれば、さらに空間がスッキリと感じられます。
◍ パントリー付きのキッチン
新型コロナウイルスや地震の影響で近年人気なのが「パントリー」です。一般的にはパントリーとはキッチンの近くの食品や調理器具、食器などを収納する場所のことを指します。
防災意識も高まり、ローリングストック出来るよう事に加え、部屋を回遊できるウォークスルータイプのものが特に人気となっています。
近頃では、パントリーをさらに大きくして、これまで対面キッチンの後ろに置いていたカップボードも含めて、全てのバックヤードとしてパントリーを設置する方もいらっしゃいます。
電子レンジ等の調理家電、食器、備蓄用食材、冷凍庫すべてを納めて、使わないときは扉で隠してしまい、キッチンだけを際立たせようというスタイルです。形にこだわったり、大きめのものを計画される方は、壁紙にビビッドな色やかわいらしい柄を選ばれたりします。
◍ 間仕切りしやすい部屋
当面は部屋を広々と使いたいけれど、将来は部屋を増やしたいという場合に向いているのが、「間仕切り部屋」と呼ばれる間取りです。間仕切り部屋は、あらかじめドアや窓を2つ作り、あとから簡単なリフォーム工事で壁を作って部屋を増やせるようにする方法です。
「子どもが大きくなったら個室を与えたい」「子どもが何人になるかわからない」「将来親と同居することになるかも」などという時に向いています。
前述した「LDKの一角に和室コーナー」も介護や子育ての段階では扉を付けるなどして、見守ることが出来る個室にしたり、オープンにしたりと自由に間取りを決めるたりと「間仕切り部屋」の一種になります。
また、個室として間仕切りした後に、子どもが独立したりして家族の人数が減った際には元に戻すこともできるため、ライフスタイルに合わせて柔軟に住まいを活用できます。
◍ ワークスペース
最近では在宅勤務の普及により、書斎やワークスペースをデッドスペースに造作することが人気です。
ウォークインクローゼットの中にデスクを設置したり、リビングの一角に備えつけたり、家事室なども一緒につくってしまったりと多種多様なワークスペースがつくられています。ロフトやリビング階段のデッドスペースの活用にも向いています。
在宅勤務専用に静かに集中できるスペースにするのか、家事の合間に事務仕事をするように設置するのか、毎日ではないリモートワークや趣味のために使用するのかなど、使う人や用途によって場所や大きさを決めると良いでしょう。コンセントやLAN環境、照明などの設計も整えておくことがおすすめです。
自分だけの秘密の隠れ家のようで遊び心溢れたデザインにしてもよいでしょう。
2. ライフスタイルに合わせたおすすめの間取り事例
◍ リフォームでもリノベーションでもなくコンバージョン
二世帯住宅の親世帯の間取りは、広く開放的なLDK空間となっています。
三角天井と深海魚のようなペンダントライトが印象的で、ブルーでコーディネートされています。自然素材の床は、斜め貼りとなっていて、空間を広く見せてくれます。南側のテラスは涼しい風が吹抜け、冬は太陽の恵みがあります。
個室はL字の窓が印象的なシックな個室と、ピンクとパープルの混じったシルク風の壁にグリーングレーのクラックの入ったクロスの個性的な個室があります。ピンクのクロスの個室にはさらに小さな個室があり、造作の机が備えつけられています。
おすすめポイント
◍ 10年間貸家にしていた家を息子さん夫婦とお孫さんのためのリフォームを依頼されました
耐震化・断熱化の他、当社の得意分野である2階へのLDK移設の案を採用いただきリフォームがスタート。
リビングは、柱や梁がアクセントになっていて、そこに造作されたロフトがあります。木の梁材や柱材の質感を活かすため、ロフトの天井は青色のクロスにしました。
ダイニングカウンターの腰壁は、解体時の古材を一部再利用しました。壁紙をアクセント風に貼ってナチュラルで華やかなデザインとなりました。カウンター上部はギザギザなデザインの飾り棚があります。
遊び心溢れる「私だけの家」が完成しました。
おすすめポイント
◍ 2世帯住宅の1階部分の親世帯スペースに私たちが住むことになって
和室だった空間が、明るくナチュナルなリビングダイニングになりました。LDKは広々としていて、造作の棚をアクセントとして置いて空間を緩く分けています。将来この空間を別々の部屋として使用したい時には簡単に分けることが出来ます。
リビングの奥には和室があり上部は飾り棚になっています。LDKや和室は折上げ天井になっていて空間を広く見せることが出来ます。キッチンは対面式で家族の顔が見えます。また煩雑な印象になりがちな小物や食品を仕舞えるように、造作収納を設置しています。
おすすめポイント