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お子様の独立後、ご夫婦のためのリフォーム
東京都心にお住まいの50台前半のご夫婦のリフォームです。子供達も独立し、今後の住まいとして仕様・設備・空間ともにグレードアップして暮らしたいというご要望のもと、採光・眺望の優れた2階へLDKを移設する案をご提案しました。
1階のLDKを2階に移設する案は当社の施工例として数多く自信を持っておすすめしています。通常はご提案の時に長年の習慣から最初は抵抗があるものですが、2階LDKのメリットをきめ細かくご説明させていただいております。
最初は不安を感じられたお客様もいらっしゃいますが、工事がスタートし、現場を何回か見ていただく中、ほとんどのお客様にご満足いただいております。
完成引き渡しの時にはこんな素晴らしい空間になったんだと最初のイメージの期待を超えて喜んでいただいています。
特に屋根裏の勾配空間を最大限に活用することによりインテリアとして思いがけない豊かな空間に変身することや、広々としたスペースが期待出来ることや、採光が明るくなったとか、家全体の空気の流れが変わったとの反響をいただいております。
LDKは1階から2階に移設し、中央にはロフトに上る階段を取り付けました。
ダイニングよりリビングを見た様子。中央のドアーは主階段入口。
L型アイランドキッチンと食器棚（リクシル製）。壁はガラスモザイクタイル貼、床は大理石。
キッチンよりバルコニーを見た様子
ダイニングに下がったPHランプ（シャッターカラー）とハロゲンランプ
屋根裏・ロフトを設置しました
細部にまでこだわって作り上げた和室。壁はじゅらく壁、柱は杉材、天井は秋田杉の格子天井、縁甲板はカバ桜を使用しています。
和室入口の障子襖の風流格子窓
和室の中央に掘りごたつ。欄間は、奥様のご実家から持ってきたものをはめ込みました。畳縁の柄は、かきつばたにしました。
床の間と吊り押入
階段を下りてくるとガラス越しに和室天井が見えます。
玄関の下足入れを造作しました
下足入れのデザイン
2階トイレの壁紙は、大胆なプリント柄にしました
インターネットを通じてご依頼をいただきましたが、実は2年前の洗面浴室の工事では、当社が遠方だということで他社にご依頼をされたのですが、今回の改修工事の計画につき、ありがたいことに再びコンペ（設計競合）でご依頼がありました。
お子様が独立されたことにより使わない部屋もできたり、定年後にワンランク上の住まいを望まれており、細かい仕上のことや仕様のことはさておき、2階にLDKを設置する案でご提示させていただきました。どうやらここが当社を選んでいたポイントになったようでした。
計画から工事中は、工程毎にきめ細かくお打合せさせて頂きました。
キッチンの仕様や形状、床や壁、天井の素材選び、ロフトの階段の勾配やデザイン、和室の造作材や襖の和紙や引手に至るまで、最後は照明器具やカーテン布地の選定まできめ細かくご提案させていただき、メーカーのショールームにまで幾度となく足を運んでいただきました。
お住まいに関するご夫妻の熱意や献身的な愛情を受けつつ無事完成させることが出来ました。
最後にご家族の皆様が喜ばれた笑顔や感謝のお言葉をいただき、職人達や私共スタッフ一同、仕事をやらせていただき本当に良かったと感激しました。
一級建築士 蓑田 常弘
