耐震診断と補強・実例 大震災に負けないマイホームづくり

N邸 耐震補強の実例

多摩地区の郊外、昭和53年建築の純和風2階建ての2世帯住宅にしたいというご要望でした。

増築の規模からして無許可で増築することは難しく、正式な許可証を取得する必要がありました。

法律で建築確認書があり、かつ、検査済証のない建物の増築確認許可は不可とされているため、事前相談では門前払いされましたが、さまざまな調査資料の提示や根気強く交渉を続けた結果、この市における検査済証のない増改築確認申請許可証の第一号となりました。

施工前・施工後で見る当社施工の耐震工事(外観)

Before 施工前

築37年和風の木造2階建て住宅。
屋根の勾配を変え、中3階を増設し、総2階建の二世帯住宅へとリフォーム(多摩区の増築建築許可第1号として取得、完成検査済証も取得)

After 施工後

急勾配の屋根にすることによって傾斜天井の吹抜と中3階を増設、基礎補強耐震設計を行い、サッシ交換、外壁サイディング貼、断熱化を実現。 1階が親世帯で純和風。2階は子世帯でモダンインテリアにしました。出来上がりはまるで新築のようです。

それでは具体的な耐震施工をご覧ください

工事の外観

工事の外観

総2階に増築した直後のシート養生

屋根の耐震工事

重量の重い和瓦を撤去して屋根を軽くするだけでも耐震力がアップします。

撤去する和瓦

一気に屋根を架け替えて降雨に備える

古い瓦屋根の下地が見える

新たな屋根が架かった状態

2階屋根を撤去した状態。雨が降ってもいいように一気に屋根をかける必要がある

耐震工事

1階和室部分の天井を全て撤去した状態

元の廊下の真中にダブル筋違いを入れ壁にする

和室の真壁に筋違いを入れ大壁にする。柱、梁と筋違いの取付は位置が大切。

既存部材のチェック

梁補強部分は化粧梁としてインテリアに生かす

緊結ボルトとコーナー金物

【鋼製火打金物と羽子板ボルト】屋根を暴風から守るハリケーン金物も見える

【木製火打の締め付け】小屋裏や吹抜等の傾斜化粧天井となる場合は、木製火打ちの方が良い

勾配の急な屋根架橋を新たに組み立て

フリーダム筋違いプレート

新たな筋違いプレート、羽子板ボルト、梁、緊結ボルト

小屋裏に新たな柱を建てて補強する

【横架材と柱の連結金具】羽子板ボルトとコーナー金物

柱と梁の連結金物と木垂止めのハリケーン金物

様々な耐震金物をふんだんに使用している

既存柱を抜いて上に梁補強して屋根を支える

補強した化粧梁が4本増設された天井には10cmの断熱材を入れる

全てのリフォームが終了しました

御施主様は、建築に関するこだわりや知識が豊富で外観やエクステリアについては一家言を持ってらして、様々な意見を交わしながら作り上げていきました。1階親夫妻のインテリアはモダンな和風仕上げで、厚30M/Mの杉板や塗り壁施工とし、欄間や千本掛の建具は既存の物を再利用させて頂きました。
検査済証のない既存建物で増改築許認可を取得し、さらに検査済証も取得できたことは、これから安心安全に住まれる家として大変意義のあることでした。

※ 詳しい工事の内容は、ライブリポートでもご紹介しています。

外観

外観

2階 リビング

2階 キッチン

2階 吹抜天井

古い梁と新しい補強梁が見える

2階 子供部屋

1階 和室

1階 ダイニング

玄関

2階 洗面室

トイレ

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