幹線道路沿いに建つ、店舗併用住宅ですが1階はテナント、2階3階が賃貸住居としての役割を果たしています。
敷地の形状が30度、60度、90度の三角形定規の形状そのものです。
その34度鋭角の先端部分に住居部分の入り口があり、その前面に約2.5ｍ×1.5ｍの三角形の空地があります。
以前貸していた入居者が勝手に小屋を作りそれが余りにも酷いバラック建築でした。
そのため月日と共に木材が腐蝕してしまい屋根材のポリカ―ボネイトの波板も破損していました。
これでは強風の時など危険でしたし外観的にもみっともないという事もあり撤去し新しく作る事にしたのです。
かといって用途的には、玄関入り口部分の雨除けスペースではありますがとても小さいスペースであり、
その部分にお金を掛けるのもどうかというところもあります。
しかしながら外観的にはとても目立つ場所ですから、普通のありきたりな建物を作るのはどうかなという思いもありました。

　施工のポイント

目の前には大型のセブンイレブンがあり、動物病院そして横には人気の寿司店スシローがあります。
全面道路も25ｍ位の幅員があり、通過する車両の数は朝から晩まで大量にある場所ですし、歩道もあることから近隣の住民の方が頻繁に通行する場所でもあるのです。
そしてこの建物は私が約35年以上も前にデザインして作ったものです。つまり、私自身の思い入れもあり、かつとても目立つ場所ですから、たかだか自転車が2～3台位しか入らない小さなスペースだとしても、建物全体にとってとても重要なポイントとなるランドマーク的な建物でもあるのです。
外壁から手摺まで塗装し、新たに新設した自転車置き場には屋根を付け、壁面には塗装した木材を貼りました。
目隠しにもなりつつ、雨風を凌ぎ、ビルの雰囲気に合う自転車置き場が完成しました。

BEFORE