リフォーム事例集
再建築不可の土地の建物を減築しフルリフォーム?
依頼を受けたのは、お母様から相続された40代の娘様ご夫妻でした。現調させていただき、外部・内部の一通りの調査の段階では、普通の町屋でした。ところが解体を始めてびっくり。外壁も内壁も、表面仕上材の下に何と土壁が出現してきたのです。それも竹小舞下地の本格的な土壁でした。 再建築不可の土地の建物を一部減築を行わなければなりません。
その上、オール土壁の解体をしたら、土ぼこりは出るわ、解体の途中で建物全体が歪んでくる可能性がある事、さすがの私もこの時ばかりは、契約金を全てお返しして解約させていただくしかないなと思い悩みましたが、解体中の現場に何回か足を運び、設計施工の進め方を練り直し続行すると決断しました。ご来社いただいた上に他店との競合の中で当社を選んでくださり、希望に燃えたあのご夫妻の顔を思い浮かべるととても切り出せなくて、乗りかかった船だと腹をくくり、とにかく出来ることをひとつひとつ解決していくしかないと決断したのですが・・・。
インテリアについては、絵画関係のお仕事をされている奥様や家について一家言持っておられるご主人様と、双方納得するまで意見を交わし、梁などの古き良きものはそのまま残しつつ、お客様が以前住んでおられたイングランド風住居が出来上がりました。ダイニングには奥様のアトリエを用意しました。左側から差し込む光が、繊細な作業を助けてくれます。ダイニングスペース奥に見えるのがキッチンがあり、大屋根がそのまま吹抜けになりロフトへと続きます。
真ん中の柱は補強した構造上重要な柱となります。
駐車スペース確保のため、一部減築してシックでシンプルな外観に変貌。渋いブラックグリーンの木目のサイディングを採用しました。既存建物の面影は全くありません。どこから見ても新築工事が行われた家のようです。
既存外観
狭く隙間風の入る玄関
ダイニングより和室を見る
2階既存和室
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