当初は音楽室の防音及びインテリア工事の依頼でしたが、原因不明の漏水があるという事でご夫妻は大変なストレスを感じておられました。 様々な業者に原因を突き止めるべく工事をお願い、実は今年も相当のお金を掛けて工事を行ったばかりということでした。それでも強風や台風になると漏ってくる・・・そんな状況なら防音工事やインテリア工事は心配で出来ませんねということになり、当社で調査させて頂くことになりました。 その結果、漏水の原因となるような所が10ヶ所以上もあり、それを解りやすくイラストでご説明させていただきました。
そこでお客様に信頼していただき、結果的には既存の屋根、外壁、サッシのやり変えとテラスの防水工事全てを行うことになりました。 浸水の原因を調査するのは中々難しいと言われています。内装の表面に水が浸水してきた時には、すでに相当前から壁の中には浸水してきていたということですから、解体してみたら柱、土台がほとんど腐食していたというのはよくある事です。

左のクロス木材は、化粧で現した構造用筋違い

床はウォールナット無垢材。植物系オイルふきとり仕上

トイレと洗面化粧台。床は大理石貼

トイレ入口ドアはプランの関係で2ヶ所に付けた

広間　南側テラスを見る

勾配を緩く作り替えた内階段

統一感を持たせたトイレ空間

主寝室は吹上天井にして、壁は珪藻土塗り、床はナラフローリング貼

主寝室とクローゼット

外壁はガルバリュームサイディング

外観　南東方向

　施工のポイント

著名なピアニストのお客様で最初の依頼は約30帖のRC造の音楽室の防音及びインテリア工事（グランドピアノ3台設置）でしたが、長年天井からの漏水に悩まされていました。そちらの工事を行わない限り、防音工事はあり得ないでしょうということで漏水の原因を調査しました。結果的に屋上に乗っている木造建物の部位約15ヶ所に原因があることが想定出来その防水の為の工事を行うことになりました。
内外共にスケルトンに解体したところ当社で指定したほとんどのところから漏水の跡が見つかり安心しました。工事は段々エスカレートして漏水工事の解決のあとは、その木造建物のインテリアデザイン工事へと発展していきました。 住みながらのリフォームにも関わらず、お客様にはいろいろとご協力頂き感謝しております。

BEFORE

既存外観

天井を撤去してみると漏水の跡
がある。

既存内部

既存ユーティリティ