LIXILリフォームショップ ライファ立川

お問合わせ
0120-5000-25

LIXILリフォームコンテスト2023 敢闘賞受賞

「医院併用住宅の大型リフォーム」




築33年医院併用住宅の大型リフォームは大変なことになりました


2階住居部分の間取りは南北が全く真逆の設計で建築確認書の設計図にある耐震用筋交もない

数年前の当社OB客の隣家が医院兼住居で、その先生がぜひ当社を紹介してほしいという話がありました。築33年の家は土地を購入した不動産屋に建物まで依頼という事で、現調すると間取りが南と北と真逆の設計となっており、南側に階段と水廻りが集中していて、居室の窓が北側にあったのです。角地なので何とか3方から光は入ってくるものの、バルコニーも西側にあり間取りから変えることになりました。先生も何となくおかしいなと今まで生活してきたが、それにしてもと驚かれました。更に筋交や断熱材が全く入っていないという欠陥住宅だったのです。
1階が診療所で2階がご家族の住まいであり、1階に浴室と脱衣室を移設して2階住居スペースにゆとりを持たせました。広いLDKと南側にバルコニー、奥様の部屋、子供部屋3室、ロフトにご主人の部屋を設置することができました。大きな吹抜けの中を上っていくロフト用階段は重要な役割を果たしています。

断熱性を高めることでロフトも一部屋として使用できます。


医院の2階が住居になっており、前述したような築年数の割には酷い欠陥住宅だったので、水廻りの位置や間取りの大幅な変更を行い耐震補強と断熱工事を徹底的に行いました。ご夫婦とも医師のため、毎日仕事に追われる生活から、家に帰ったらほっとする住居の空間をというご要望がありました。南側にあった水廻りを1階に移動したり、バルコニーを南側に設置ました。中は全て解体して広いLDKを確保し吹抜けにしました。ロフトをご主人の部屋にしたことや、無駄な廊下を無くしたことも、ご家族の生活の中心となる広いLDKが確保できた要因でした。
不思議なことに南と北を知らずに30年も暮らしたご家族にとって、この家は新しい息吹で甦り、安心感や癒しといった家本来の役割を果たしてくれると思っています。耐震工事は家全体でやらなければあまり意味がありません。




BEFORE➡AFTER 外壁はきれいに塗装し、既存の雰囲気を残したままとしました。
既存外観施工後外観

BEFORE➡AFTER 収納がなく物で溢れる玄関には大容量の下足入れを設置しました。
既存玄関施工後玄関

    LDK
    階段を下りたところに新設した洗面室と浴室があります。
    LDK
    大柄の青い壁紙が印象的です。
    LDK
    スライド式ドアを開けると爽やかな浴室があります。

BEFORE➡AFTER 大容量のシステムキッチンには緑の濃淡のあるタイルを貼りました。
既存LDK施工後LDK

    LDK
    収納は大容量なのでスッキリした空間を保つことが出来ます。
    LDK
    LDK全体像。LDKは吹抜けになっていて開放的な空間です。
    LDK
    塗装した梁や柱、様々なペンダントライトがモダンな雰囲気です。

BEFORE➡AFTER ロフトへと続く造作した階段がポイントになっています。ロフトを設けることによって広いLDKが実現しました。
既存寝室施工後寝室

    LDK
    個室側からリビングを見る。右が洗面化粧台で、
    1階洗面台とともに2か所設置しました。
    LDK
    造作の階段を上がるとご主人の部屋があります。
    LDK
    室内窓からはリビングと繋がっていて、家族の気配が感じられます。

BEFORE➡AFTER 奥様の部屋は和室でという希望でした。物入れの桁には解体時の床柱を利用しました。
和室施工後和室

    LDK
    壁と天井は抹茶グリーンにしました。既存のトップライトは
    新しい和室の上部になったので一部吹抜けに。
    LDK
    子供室の天井も一部吹抜けとして、トップライトからの光が入ります。
    LDK
    グレーでデザインされた壁紙と青いカーテンが洗練された雰囲気です。




医院併用住宅の間取り

仕事場である医院とプライベート空間を分けるには

1階と2階で医院と住居を分けていましたが、住居部分のリフォームにより、1階に洗面浴室を移設しました。図はリフォーム前のものです。玄関すぐの医院長室だった部分にあたります。1階に水廻りが来たことで、2階の南側にバルコニーをつくることが出来、LDKも広くとれるようになりました。時間やコストの面でメリットが得られる医院併用住宅ですが、プライベートとの切り離しが難しい所です。これを解決するにはこの住宅のように元々医院の入口と自宅玄関が真逆の位置にすると、家族と患者さんの動線が異なるためプライベート空間を守ることが出来ます。

欠陥住宅の事例や原因

欠陥が見つかったら売主や第三者機関に相談

欠陥住宅とは、基礎や土台、柱や梁、壁、床といった住宅の骨組みに欠陥があるケースの事を言います。欠陥住宅の要因の多くは、設計ミスや施工不良によるもので、多くは1~3年に判明します。欠陥住宅の事例としては、建物の傾斜や水漏れ、雨漏り、ひび割れといったものがよくあります。今回の場合は、まず耐震用の筋交もなく住宅の骨組み部分に欠陥がありました。建築基準法では筋交を入れることが義務化されているので、違法となってしまいますし大地震の時には倒壊の恐れもありました。また断熱材も全く入っておらず、夏は暑く、冬は寒い家となっていたはずです。アコンやストーブを点けてもなかなか快適な気温にならないため、光熱費が高額になりがちです。また、断熱材不足の家は室内外の気温差による結露が起きやすく、窓や壁に水滴が付き湿気が溜まることがあります。結露はただ単に不快なだけではなく、カビの温床となりやすく、健康被害につながることもあるため注意が必要です。
欠陥が見つかった場合、新築であれば10年間瑕疵担保責任によって無償での補修を求めることができます。中古物件であれば瑕疵担保責任の対象ではないため、建築士やホームインスペクターに依頼するのが良いでしょう。
当社では一級建築士、ホームインスペクターといった欠陥住宅かどうかを判断できる資格があり、建築、不動産、リフォームの業務をワンストップで行っているので、土地探しやリフォーム工事まで最後までお客様に寄り添いメンテナンスまでサポートすることが出来ます。些細な事でも住宅について何かありましたら是非ご相談ください。

ホームインスペクションとは

ページトップへ戻る