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建築用語集

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その他「テ」

■テラゾー
大理石や花こう岩の粋石をセメントに混入して、表面を平らに磨き上げた物。床や壁に使われる人造大理石。イタリア語で「Terrazzo」と呼ばれる。一般に花コウ岩や安山岩が使われる擬石と区分されており、粉砕された粋石は種石と言う。天然石に比べて低価格、高耐久性で手入れが簡単である一方、酸や熱には弱い。 工場で生産される物を「テラゾブロック」と呼んでいる。主に床材や壁材、テーブルなど、板状の製品をつくる際に用いられる。人造石以外に樹脂で固めた物を「樹脂テラゾー(レジンテラゾー)」と呼ぶ。なお、人造石にはテラゾーの他に、原料に天然石を使わず、アクリル・ポリエステルで作る人工大理石もある。


■天蓋
装飾的な覆いのこと。仏像や導師といった上にかざされていた物が変化した。インドはとても陽が強く、傘蓋と呼ばれる物で貴人を守る習慣があった。これが仏教とともに変化して天蓋として使われるようになったと考えられている。仏教だけではなく、キリスト教でも祭壇を覆う物があり、宗教的に様々な利用をされてきた。生活上で考えた場合には、ベッドに取り付けられている物が良く知られている。ベッドの四隅に柱を立てて上部から覆う布が多いが、天井から吊り下げるタイプも。寝所においては、蚊などが入ってこないようにする蚊帳があるが、これも天井からつりさげる物であり、天蓋と呼ばれることもある。


■天守
城の本丸に築かれた櫓のこと。イメージ的に住居空間として使っているように見えるが、こうした天守は大阪城や安土城などだけであり、数少ない。実際の活用方法としては、物置的な性格を持っており、高層建築にすることにより、周辺情報をいち早く収集するための施設であった。最終防衛拠点している場合には、本丸に築かれていたが、これも安土桃山時代の末期あたりまで。象徴的な要素も強く、軍事的な要素であるものの、必要以上に大きくし絢爛豪華に仕上げた。そのため、内部を簡素に仕上げてしまうという方法も採られている。接待する場としても使われなくなり、機能的に必要がなくなってしまうことから物置化していった。


■天井カセット型エアコン
店舗で多く使われているエアコンのこと。天井埋め込みカセット型とも呼ぶ。天カセと呼ばれることも。天井カセット型エアコンは、天井に埋め込むタイプであり、吸込口と吹出し口の両方を表面に持つ蒸発器内室内機になる。天井に張り出しや大きなユニットがぶら下がったりすることがないため、フラットな状態になり、すっきりした仕上がりを作り出せる。天井面というデッドスペースとも言える部分に埋め込むため、室内機が場所を取ってしまって面積を減らすといった心配もない。店舗だけではなく、オフィスなどでも余計なスペースを必要としないことは大きなメリットとなることからも理想的な形と言える。


■天井伏図
天井を見上げた状態を表した図面。英語で言うと「Refrected Ceeling Plan」。工事の効率化を図るため、設備の配置を事前に決めるのに用いられ、平面図と対応させるために方向や尺度を合わせて描かれる。天井の形状、仕上げ材の種別、張り方、竿縁の周りや縁の有無と仕上げ、照明、冷暖房、換気用器具の位置などを指示する。一般的に、平面図と同じ縮尺で描かれ、天井伏図を作成するには専用のテンプレートを使用。天井グリッドを設計し、照明、空調装置、及び煙検出器の位置を指定していく。天井伏図は、設計図書に含まれる書類であり、「仕様書」「平面図」などの建築工事に必要な各種図面、仕様書と同様である。


■天端
部位や部材の水平にした場合の上面のこと。上端と呼ぶこともあるが、この場合には、上下関係を表している言葉になるため、対応した下端が存在する。天端として呼ぶ場合には、これ以上上に何も存在しないといったことが多い。位置を決める場合に天端で合わせるといった使い方をすることがある。規模は異なるが、ダムや堤防で使われる場合には、一番高い部分のことをさす。最頂部であり管理用道路が通されたりするため、車両を通すことができるだけの幅がある。洪水などのときにも利用されることになるため、砂利を引いてあったりするだけではなく、ほとんどは舗装されている。材が水平でない状態のときには使われないことがほとんどだ。


■天袋
部屋の天井面に接した場所に設けられている戸棚のこと。一般的には和室の押し入れ上部にある収納部分を指すことが多い。天井面にあることから高い位置にあるので日常よく利用する物の収納には不向きとされるが、奥行きが深い「天袋」が多いので季節外の衣料品や飾り物、さらには思い出の品などを収納しておくのに重宝する。「天袋」の元々の意味は床の間の脇にある床脇と呼ばれるところの上部に設けられた袋戸棚のことである。戸には小さなふすまをはめたり、木目が美しい木材を用いた化粧板を貼ったりと、見た目にも鮮やかな物を用いることが多かった。「天袋」は、押し入れとセットのイメージが定着し、家を建てる際には押し入れがあるなら「天袋」が付いてくると思いがちだが、場合によっては追加注文になることがある。


■DC(ドアチェック、ドアクローザー)
開いたドアを安全な速さでスムーズに静かに確実に閉めるための装置のこと。玄関ドアや室内ドアの上部に付けられる。大きく分類すると、「スタンダード型」と「パラレル型」に分けられる。スタンダード型は、ドアを押す反対側に取り付けるタイプでアームがドアに対して垂直になり、パラレル型は、ドアを押す側に取り付けるタイプでアームはドアに対して平行になる。「ドアクローザー」の外形には3つの形がある。本体にカバーが付いているタイプ、本体取り付けねじが正面から見えるタイプ、本体取り付けねじが正面から見えないタイプである。「ドアクローザー」から油が漏れる、ドアがバタンと閉まるようなら寿命がきていて速度調整がうまくできていない状態なので、交換が必要となる。


■ディスポーザー
キッチンのシンクの排水口に取り付け、調理時に出る野菜くずなどの生ゴミを細かく砕いて水と一緒に排水管に流す装置。ディスポーザーを使用することで水質汚染の原因となったり、下水処理施設の負荷が高まったりすることがあるため、地域によっては、使用できない場合もある。


■ディテール
施工する場合に必要な詳細部分の施工法を示した図面のこと。アメリカの建築家ミース・ファン・デル・ローエが残した「ディテールに神宿る」という言葉は有名。建築におけるディテールにはデザインと技術の2つの面があり、デザイン面とは、その建築物の特徴を表す装飾・様式やかたちを表現することを言う。一方、技術面とは機能・構造の決め手となるディテールのこと。


■ディメンションランバー
軽量枠材を構成する規格材のこと。2×4インチ、2×6インチ、2×8インチ、2×10インチ、2×12インチの5種の材断面形状で構成される材木群のことだ。アメリカやカナダで枠組み壁工法に良く用いられている。現在、輸入されている北米のディメンションランバーは3種類あり、もっとも多量に入っているのはS・P・F(スプルスパインファー)という材だ。次にHem-Fir(米ツガ)、最後にD-Fir(米マツ)の順となっている。大別すると樹種は5種類になるが、他の樹種は輸入量が非常に少ないため、実際には以上の3つが主流。樹種グループは中S-I(エスイチ)、S-II(エスニ)と略語で呼ばれる。


■ディンプルキー
くぼみのある鍵のことである。住宅の鍵として一般的なものとして、ギザギザの山の鍵とディンプルキーがあり、鍵穴に細くなっている側を差し込むという使い方もその構造においても大きな違いはない。しかし、ピッキングにより強いと言われているのはディンプルキーである。ギザギザのある鍵に比べて強度が高く、破損しにくいという特徴がある。ただし、ディンプルキーは鍵自体は丈夫であるが、その複雑な構造のためシリンダーが不具合を起こしやすい。この原因の多くはディンプルキーのくぼみに溜まったゴミによるものである。さらに、ディンプルキーは高い防犯性のため、気軽に合鍵を作ることができないというデメリットがある。


■デザイン・ビルド
ひとつの会社が、設計と施工の両方の業務を行なう生産方式のこと。これまで、公共工事は発注者が建設コンサルタントに委託して、作成された詳細設計に基づき、価格競争入札を行ない、最低価格の建設業者によって施工されるのが原則だった。デザイン・ビルドは発注者はひとつの契約で全体をカバーすることができる上、問題が起こっても責任の所在を明らかにできる。設計が自社内にある場合の他、欧米では外部の設計会社と契約して総合工事業者が発注者との間でひとつのデザインビルドの契約を行なうことが多い。デザイン・ビルドを採用した場合、受注者が有する新技術などの活用により、コスト縮減や工期短縮が図れることも近年、注目されている理由のひとつである。


出隅
2つの壁や、板が出会う出っ張った隅(角)のことである。「入隅」はその反対の引っ込んだ隅(角)のこと。建築現場では測定基準点から出隅まで何ミリというように築物の長さを測定するときに使用。また、タイルを貼る場合にも基準点から入隅や出隅まで何枚貼るなどと、職人同士で伝え合ったりする。大規模修繕工事では入隅・出隅の補修が必要になり、特に防水工事が大切だ。


■デベロッパー
大規模住宅造成やリゾート開発などを行なう開発業者のこと。公社のような公的資金を使う公的デベロッパーがある一方、大手不動産会社やゼネコン、商社、電鉄会社といった民間資本を使う民間デベロッパーがある。分譲マンションの売主もデベロッパーと呼ばれ、規模が小さい一戸建ての建売業者もデベロッパーだ。事業として考えた場合、土地をそのまま販売して利益を発生させるのではなく、造成や建築といった加工を行なうことにより、費用回収を図る。投資の側面を持っており、採算性に着目することで土地を購入。採算性と言う面において、それぞれに目的が存在し、電鉄系であれば開発事業を行ない人口を集中させることで、利用者の増大を目指す。


■出窓
建物の壁より外に張り出している窓のことを言う。張り出しの部分の形状が台形のものは「ベイウインドウ」と呼ばれ、弓形のものは「ボウウインドウ」と呼ばれている。建築基準法では、床面から30センチ以上の高さかつ、外壁より50センチ未満の長さであれば、突き出し部分は床面積から除外することができるので、住宅でよく見られるのはこの大きさであるものが多い。出窓のデザインは3〜5面を同じ大きさの窓を組み合わせたものが多く、その窓自体を引違窓にしたり、はめ殺し窓を使用するなど、窓自体の組み合わせは自由にできることができる。他にもアルミ製のものと木製のものといった異種のサッシを層にして施工することも増え、高気密かつ高断熱さらには結露対策がされているものもある。


■デモグラフィックス
人口統計。住民の年齢・性別・収入・職業・住居など様々な角度から分析した統計。


■DEN
書斎や仕事部屋など、主に男性のための私室を意味する住宅用語。元々は、巣や洞穴などを意味する英語からきており、趣味を楽しむプライベート空間という意味合いで使用される。「DEN」には机や小窓が設置されている場合もあるが、広さや形などの建築基準法に基づく定義が定められているわけではなく、特にマンションなどでは建築基準法で居室基準を満たしていない部屋を便宜的に「DEN」と表記される。

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