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建築用語集

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その他「タ」

■ダイニング
食堂や食事室のこと。戸建住宅や賃貸住宅においては、ダイニング単体の間取りはほとんどなく、多くの場合が「DK」や「LDK」という間取りである。「DK」とはダイニングキッチンの略であり、食堂と台所が一室となった空間。また、「LDK」とはリビング・ダイニングキッチンの略で、ダイニングキッチンにリビング(居間)が加わったものである。この「DK」、「LDK」と表示されているものには具体的な広さが定められており、1室の場合4.5畳、2室の場合6畳以上を「DK」、1室の場合8畳、2室の場合10畳以上を「LDK」と表記することができるとされている。これは、2011年11月11に不動産公正取引協議会連合会によって取り決められた指導基準だ。


■ダイニングキッチン
食事室(ダイニング)と台所(キッチン)が一体となった部屋で、一般的にDKと表示される。ダイニングキッチンは、食事をするスペースと調理を行なうスペースが近い距離にあるため、配膳作業が楽になる。ダイニングキッチンに具体的な面積基準はなく、食事室として使えるスペースとキッチンとしての機能を有していればダイニングキッチンとされる。1951年(昭和26年)、第二次世界大戦後にダイニングキッチンが登場し、日本では食事をする部屋と寝室が分離した「寝食分離」が実現したとされている。


■台持ち継ぎ
両部材の木口を互いに斜め方向に加工して組み合わせる継ぎ手のこと。丸太の小屋梁などに用いられる手法で、材の高さの異なる桁や梁、丸太梁などを継ぐのに適している。荷重のかかる下側の小名木を斜めに切り両端にアゴを付け、上に男木を載せる方法だ。接合面にダボが打たれ、継ぎ手の上に束が載るなどして、荷重がかかることによって固められる。丸太で加工する際には、継ぎ手の切断面がお銚子のような形になることから、銚子継とも呼ぶ。背の大きい梁同士を柱上部で真継ぎにする場合によく用いられる継ぎ手である。柱上部で継ぐため耐荷重に強く、場所によってはボルト締めもできるため強い継ぎ手であると言える。


■ダイヤフラム
柱と梁の相互で曲げ応力を伝達できるよう配置した鉄骨プレートのこと。鉄骨造の柱と梁の剛接合部の応力伝達を補い、仕口の剛性を高めるために設けられる鋼板。通しダイヤフラムと内ダイヤフラムがある。


■ダイライト
火山性ガラス質複層板のことで、大建工業の構造面材の商品名である。ダイライトは、火山性ガラス質堆積物質と、鉱物繊維から作られた構造用面材で、難燃性でかつ木質ボード並みに軽量、施工性がよく変形も少ない。耐力壁として使われる。ダイライトを在来軸組み工法の外壁下地に、耐力面材として用いるダイライト工法は、壁倍率5.0という高い強度を持つ壁構造を作ることができる。ダイライト工法を用いると、気密性や断熱性を高めることができるため、壁内部の結露も防ぐことが可能だ。また、ダイライトは従来の木質素材と比べて腐りにくく、シロアリが食用にする成分も含んでいないことから、シロアリによる蝕害がない素材である。


■ダイレクトゲイン
太陽熱を日射という形で暖房として活用しつつ、蓄熱もしていく方法のこと。ダイレクトゲイン方式として知られるようになった。蓄熱したエネルギーは、夜間や曇天の日に活用していくことができる。直接エネルギーを蓄えることから、直接蓄熱型とも呼ぶ。仕上げの状態によっても大きく異なるが、容量を大きな物にすることができれば、それだけ多くの熱を蓄えておくことができるようになり、室内の温度を安定させやすくなる。ダイレクトゲインは、冬場に有効な方法となるが、夏場には逆効果になりかねない。そこで、適切な日光遮断を行なう必要があり、熱を回避していく必要が出てくる。熱容量を大きくした建物の場合には、表面結露にも注意しなければならない。


■台輪
タンスや戸棚といった箱物家具の一番底辺部分で、台座となる部分のことである。箱物家具が床に接する部分であり、また上部の本体を支える土台である「台輪」は、床からの汚れや湿気から本体を守り、また掃除機による衝撃などが本体に加わるのを防ぐ役目を担っている。「台輪」には、本体一体型と、本体と分離できる物の2タイプがある。「台輪」の高さは10?40cm程度で、かつてはキッチンで家具の高さ調整を行なう際には、この台輪部分をカットする方法がよく用いられた。本体と一体型では、カット調整を行なわない物も。また、デッドスペースである台輪部分に着目し、スライド式の台輪収納を組み込んだキッチンキャビネットなどもある。


■ダウンウォール
目の高さまで引き下ろすことが可能な、キッチン上部に設置された吊戸棚のこと。上下方法には、取っ手をひいて手動で引き下げる物と、電動で棚が下に降りてくる物がある。吊戸棚、特にその上部の収納スペースは、踏み台を使わなければ手が届かない場合が多く、効果的に活用できない場合が多い。ダウンウォールを用いれば、身長が低い人でも簡単に棚の中身を取ることができ、吊戸棚をより便利に利用することができる。ユニットの高さは身長に合わせて調節することが可能だ。耐荷重は10kgほどの物が多く、手動で上下させるタイプの場合は収納量によってスプリングを調節すると、棚の上げ下ろしがスムーズに行なえるようになる。


■ダウンライト
天井に埋め込んで取り付ける照明器具で小型のものを言う。天井に埋め込んで設置するため、天井面がフラットになるという特徴がある。多くの「ダウンライト」は筒状になっており、天井内部に埋め込んで床を直接照らす。「ダウンライト」の過熱による火災を防ぐため、ダウンライト内部のまわりには空間を確保する必要がある。「ダウンライト」は、補助的な照明であり、照らされた対象を浮かび上がらせるその性質はスポットライトと共通。また、シーリングライトと比較して、ダウンライトは暗くした部屋全体の中で一定の範囲だけを美しく照らすことができ、部屋を落ち着いた雰囲気に演出できる。


■ダクト
ダクトとは排気や給気に使用する配管のことである。建築物内では主に空調、換気、排煙の目的で設けられ、エアダクト、風導管、通風管とも呼ばれる。ダクトの形状には角ダクトと呼ばれる矩形の他、丸ダクトと呼ばれる円形や楕円形のものがある。さらに円形のダクトにはスパイラルダクト、楕円形のダクトにはオーバルダクトなどの種類がある。一般的に、スパイラルダクトあるいはスパイラルなどとも呼ばれる。送風機から送られる圧力によって空気が流れるため、一定の風量を吐き出すためにはある程度の断面積が必要であり、ダクトの長さが極端に長い、あるいは細いなど場合には風量が減り、冷却や暖房などで十分に機能性が発揮されないこともある。


■ダブルシェード
ローマンシェードの一種。ローマンシェードとは、コードなどの昇降装置を操作して、布を上げ下ろしするタイプのシェードのことである。この中でもダブルシェードは一般にプレーンシェードを二枚重ねた形の物のことを言うが、シャープシェードとプレーンシェードを組み合わせたタイプの商品も見受けられる。前後二枚のシェードを別々に操作することができ、レースと布の2枚重ねのカーテンと似た風合いと、ブラインドのように採光を調節できる点をあわせたようなスタイルだ。前後のシェードのずらし方を変えるだけで雰囲気や採光を細かく調節することができる。ダブルシェードは特に縦長の窓によく似合うとされている。


■ダムウェーター
食品や物品を運ぶための小型のエレベーターのこと。一般に床面積1平方メートル以下、高さ1.2メートル以下のエレベーターを指す場合が多く、人は乗ることができない。レストランで多く用いられており、住宅でも、特に3階建て以上の場合には設置すると便利。工場、ホテル、学校などに設置される大型のタイプでは、床面と同じ高さに出し入れ口があり、台車ごと荷物を出し入れすることが可能だ。こういった施設の場合は全自動で搬出する装置が付いている物もある。また、医療機関等で用いられる、空気清浄等の機能が付いた物も。建築時に取り付けを行なわなくても、小型の物であればあとから施工することができる場合もある。


■緞通(ダンツウ)
厚手のカーペットの一種である。床敷用、装飾用の物で一般的には手織りで作られる。地糸に麻糸や綿糸を使って、羊毛などの毛を結び付けて立毛にし、そこに色糸を織り込んで模様を作る、起源はペルシャ(イラン)を中心とした中近東。その後シルクロードを通って中国に伝わった。日本では、天保年間に堺などでまねて織られている。「ペルシャ緞通」、「トルコ緞通」、「インド緞通」などが有名である。


■断熱構造
熱を遮断する構造のこと。太陽によるエネルギーは非常に大きな物であり、熱の伝わりを遮断することによって、室内の温度上昇を防ぎつつ、室内の暖房や冷房によって作り出された熱を外に逃がさないようにできる。太陽という大きな熱を遮断することによって、冷暖房の効率が上がり、費用の節約にもつながっていく。断熱構造には、内断熱工法と外断熱工法が存在する。どちらも熱を遮断することには変わりがないが、弊害として内部の空気の流れも遮断することになる。内部の空気を自然換気することができなくなってしまう。24時間換気ができるように、強制換気も考えていかなければならない。特に床下と屋根裏が重要になってくる。


■段鼻タイル(ダンバナタイル)
階段用タイルの役物のこと。階段の場合、踏み込む床面である平面と、立ち上がる縦の面で構成される。このつなぎ目である階段の角は、そのまま素材をつなぐと取合部分のどちらかの小口が見えることに。そこで、段鼻タイルと呼ばれる角が曲がったタイルを使うことで、見た目にも納まりを良くすることができる。角に持っていくタイルのため、段鼻タイルには筋状の凸部や溝を掘った滑り止めなどの加工が施されている物があり、安全に使うことができるようになっている。階段の他にも、花壇などで使うことも可能。納まりを良くする一方で、角を作らないようにすることによって、タイルが欠けることを防ぐことができる。


■断面図
建物を垂直に切って横から見た際の図面のこと。上下階のつながりや高さ関係を知ることが可能で、軒の高さや出、庇の高さと出の寸法、屋根の勾配、斜線制限との関係などが記されている。断面を示す図面の中に、より詳細に表記される「矩計図(かなばかりず)」という物もある。この図が作成される場合、断面図の作成は省かれることが多い。対象の延長方向に対して直角の向きの断面図である「横断面」の断面図が一般的であるが、河川などの断面図には「縦断面図」が使用されることもある。また、製図で見えない部分を示すために、切断したと考え、切断部の形で示す図示法として、物体の基本中心線で切断する「全断面図」、基本中心線の片側だけを切断する「半断面図」、合成切断面で切断する「階段断面図」、一部分をやぶって示す「破砕断面図」などの種類にも分けられる。

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