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その他「ヌ」

■ヌック
きちんとした部屋ではなく、もっとあいまいなスペースのこと。あまり大きなスペースではなく、温かく心地いい場所という意味を持つ。スコットランド発祥の言葉で、家族団らんができる場所のこと。おおげさな設備を指しているわけではなく、落ち着けるスペースをさす。クッションを置いたり、椅子をひとつもってきたりするだけでもヌックと言える。趣味などに使えるスペースや、お茶を楽しむことができる場所など、特定の形を指していくわけではなく、その人や家のライフスタイルにあったヌックが存在する。


■布基礎
建物の壁面に沿って、連続して設けられた帯状の基礎のこと。木造住宅の基礎として一般的に採用されてきた基礎である。逆T字型をしたフーチング(基礎の広がり部分・底盤)がつながっていることから、「連続フーチング基礎」とも言う。なお、「布」は、建築用語で水平に連続していることを意味する。布基礎は、ベタ基礎などと同じ直接基礎のひとつで、構造材は鉄筋の入ったコンクリートが主流。フーチングによって建物の荷重を分散して地面に伝えており、軟弱地盤には、フーチングの幅を広げ、底辺の深さを深くすることで対応する。布基礎よりベタ基礎のほうが耐震性に優れているとも言われるが、安定した地盤であれば布基礎で十分な強度を確保することができる。


■布掘り
土台や壁、地下室などを築くために、建物の壁などに合わせて細長く溝状に長い穴を土に掘ること。コンクリート製の連続基礎で、柱下だけでなく土台のある部分の下に基礎が連続している基礎である「布基礎」、もしくは「連続基礎」と呼ばれるもののために、70cm巾程度に細長く地面を掘る。布とは細長いということを表しており、細長く地面を掘ることを布掘りと呼ぶ。基礎梁や布基礎の位置に沿って、連続的に掘削する根切り方法のことを言う。「丁掘り」とも呼ぶ。また給水管を布設配管するためにその部分を長い溝状に掘ることも布掘りと言うが、布掘りに対して、「壷掘り」もしくは「総掘り」「ベタ掘り」は一カ所だけ掘ることを言う。


■塗壁
壁の左官仕上げのこと。土壁や漆喰、モルタル、ブラスターなどの仕上げがある。乾式工法は、ボードなど乾燥した材料を壁に貼り付けるため、区別して考えられる。乾式工法に比べ、施工する職人の技量が仕上げにはっきりと出てくることから、仕上がりに差が出てきてしまうことも。湿式工法となるため、施工に時間がかかり、乾燥もさせなければならない。完成までにかかる工数が多くなることから、費用も高くなりがちだ。代わりに剥がれ落ちたりしたときでも補修がしやすく、部材ごと交換する必要はない。多孔質である珪藻土のような天然素材も使うこともできるため、室内環境を整えることもできるというメリットもある。


■塗籠(ヌリゴメ)
寝殿造りの屋内で土壁によって覆われた個室のこと。閉鎖的な空間で、木部になっている外壁まで土壁で覆ってしまう工法で作られることから、塗籠と呼ぶ。平安時代に成立した住宅様式である寝殿造りであり、貴族の住宅様式に見られる。当初は寝室として利用されることから始まっていったが、平安時代中期以降には寝室としては使われなくなっていった。もともと、土で厚く塗った壁に囲まれていた小さな部屋のことが塗込だったことから、塗籠になったと言われる。民家でも利用されていくことになったが、寝室としては使われなくなっていき、衣類や調度品を収納するという目的も薄れていった結果、納戸として変化していくことになった。


■濡れ縁
雨ざらしになってしまう外側の縁側のこと。室内にある園側ではなく、家の外にあるため、雨が降れば濡れてしまうことになるため濡れ縁と呼ぶ。すべて外側にある物という意味になってくるため、和室のベランダという性格を持っている。屋外にあって上部には庇はあるが、大雨では濡れてしまう。ここから庭に降りることができるため、ワンクッションを置く大事な設備だ。室内の張り方とは違い、壁面に対して直角に板張りをして、畳の面よりも一段下げる。これによって、風雨にさらされても部屋の中に雨が浸入することを防げる。濡れ縁自体はなくなってきたが、フラワースタンドに利用したりすることもできるため、あと付けするタイプも多い。

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