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建築用語集

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その他「ム」


■ムースシェード
シェードを上げるとムースのような形状になるカーテンのこと。裾の中央から上がっていくため、ソフトな感じになるところが特徴。やわらかいだけではなく、エレガントなため室内空間も演出することができる。ソフトな演出からもソフトシェードと呼ばれることが多く、美しいウェーブが他のシェードとは異なる。おろしたときには一直線に戻すことができるが、あまり大きな窓には向いていない。リビングの小窓や上下に細長い窓などに使うと、適切なアクセントにすることができる。大きな窓に使ってしまうと、ルーズな感じが強まり逆効果になってしまう。縁にバイアステープなどを使うことによって、スタイルを強めていくこともできる。


■ムク材/無垢材
混じり物がなく、全部が同じ材質でできている材料のこと。または、合板や集成材のように人工的に加工されていない一枚板のことを言う。一見木製に見える家具には、無垢材で作られている物と、芯となる材料を木目のシートでくるんだフラッシュ構造の物の2種類がある。フラッシュ構造は、そりや割れがなく、軽いため扱いやすい。しかし、無垢材の家具は使い込むほど重厚感や味わいが出て、修復も簡単。また、無垢材を使用した床材は、自然な木の肌触りや香りがあり好まれている。天然木は室内の急激な温度変化を起こしにくくし、空気中の水分の吸収と発散をすることにより、湿気や乾燥を防ぐこともできる。


■むくり
上に向かって反っていること。凸型に膨らむように沿っている状態を指す。長尺の梁材のような物がたわむことを想定しておき、上向きになるように取り付けること。荷重ということを考えても有効となってくるが、実際に水平にしてしまうと目の錯覚によって中心部が下がって見える。これは、梁の中心などには電灯設備などが取り付けられるためであり、どうしても目が下に向いているように見えてしまう。そこで、むくりにしておくことによって、水平に見せることができる。これには、圧迫感を与えないという効果がある。鉄骨ではむくりを付けることが難しく、行なわれないことも多くなってきた。鴨居でも行なわれることがある。


■無彩色
色がもつ色相、明度、飽和度のうち、明度だけで表現される色のこと。白から黒まで灰色を含めて無彩色と呼ぶ。彩度がゼロであることを示している。彩度がゼロでない色は、有彩色と呼ぶ。無彩色の場合、色味が存在しないため、温かさなどが存在しない。補色同士を組み合わせることで作り出せる。白黒やグレースケールと呼んだ場合には、無彩色指していることになる。モノトーンやモノクロと呼ぶ場合も同様の表現だ。色の表現ということでは、組み合わせによってイメージが混乱してしまうような問題も多数出てくる。こうした問題が出てきてしまうときには、無彩色だけでまとめていけば、シンプルにまとめることができるようになる。


■無窓居室
外部に対して窓などの開口がない部屋のこと。部屋ではなく建物のこともさす。居室ということでは、建築基準法に規定が存在するが、基準を満たした開口部が存在しない場合には無窓居室と呼ばれる。実際には、様々な条文が存在し、簡単に無窓居室と定義することは難しい。窓のような一定の開放部が存在しない場合には、これを居室としては認めないことになっている。特に住宅や学校、病院といった建物の場合、非常用照明を持っていても、窓がない居室は緩和されることは存在していない。居室の定義としては、日常家族などがいる部屋のことを指す。そのうえで、継続的に使用する部屋であり、開口だけではなく、天井高や採光、換気といった条件も定められている。


■無双四分一(ムソウシブイチ)
床の間の奥に取り付けられる細い材のこと。天井周りの下端に付ける物で、これに稲妻釘を取り付けたりすることで、掛け軸を下げたりする。もともと、床の間に使われている稲妻釘は、化粧釘のひとつであり無双と呼ばれている。廻縁の下に取り付けて自由に動くようにすることができるため、無双四分一と呼ぶ。中央部に固定するということが基本となってくるが、掛け軸を下げたときに微調整をすることができるようになる。和装建築におけるピクチャーレールとも言える物であり、溝の作り方によって稲妻釘が滑らなくなってしまうことも出てくる。加工に関して技術が必要な物であり、あまり長くすると滑らなくなることから、長さはある程度抑えなければならない。


■無双窓
「無双連子窓」の略で「無双戸」とも呼ばれる窓の一種。連子とは小幅の縦板と同じ幅で等間隔にうちつけた格子のことを言い、無双が表裏が同じ物をさすので、この名前が付けられた。無双窓は連子を前後に2つ並べて外側を固定し、内側を左右に動かして使用する。内側を動かすことにより、連子の隙間が重なって閉まったり、隙間ができたりして、窓の開閉が可能。無双窓は、茶室においては水屋や寄付の土間に見られ、それ以外では、換気を目的として、雨戸の一部や和風建築の台所の欄間などに用いられている。無双窓は換気の他に、採光、通風、眺望面、そして閉めた状態でも開閉できるのが防犯面から考えてもメリットと言える。


■棟木(ムナギ)
母屋や梁と並行に取り付けられている部材のことで、一番高い位置にある。この棟木を取り付けることを上棟と呼び、骨組みのくみ上げの終わりを示すことになる。そこで、この日を記念しつつ、今後の工事が無事終了することを祈願し、上棟式を執り行うことが多い。棟に対して渡す横材であり、垂木を支持することになる重要部材であると言える。そのため、強度的な負担を考えても継手を設けるべきではないが、どうしても不可避な場合には、補強を確実に行なっていかなければならない。ログハウスで使われる場合には、マシンカットでは、大型の集成材が使われる。ハンドカットの場合には、屋根の勾配に合わせて丸太をカットしていくことになる。


■棟(ムネ)
屋根の頂上部分のこと。通常、水平な直線状に作られる。屋根面の交差する部分であり、中心にくる水平な棟の部分を大棟と呼ぶ。軒先や隅に向かい勾配が付けられている部分は、下り棟と呼ばれ区別されている。棟の配置によって、屋根の種類は変わってくることになり、下り棟の有無や配置でも判別が可能。入母屋屋根などは、日本建築特有であり、その形により文化の違いも分かる。台風などの風によってもっとも被害を受けやすい部分でもあり、強度を保つためには手入れを繰り返していかなければいけない。棟は建物の重要部分となってくるため、数えるときの単位として使われることもある。大型住宅で用いられる物で、マンションなどを1棟、2棟と呼ぶ。一般の住宅は1戸、2戸で区別できる。


■無節
広い材面に対して節が現れていない物のこと。見た目の等級を表す言葉であり、1材面以上に節が存在しない状態を表している。JASの品質基準をもとにして規定。その中でも、四方無節は柱などで4面にまったく節が表れていない物のことを指す。節が存在しないということは、収縮にばらつきが出にくくなることから、柱に使ってもゆがみが出たりすることが少なくなる。グレード的にも、無節は最上級の扱いだ。節があるということは、見た目で考えても視線を集めてしまうことになる。そのため、印象もよくない。すっきりとした印象を作り出すことができるが、木目を使うことによって特有の動きを作り出すこともできる。


■無目
鴨居や敷居のような建具の中でも溝がついていない物のこと。化粧材として用いられる物であり、丸太の中でも皮付きの物や竹を使ったりすることがある。長方形の断面を持った化粧材のことであり、水平に使われることが基本。仕上げにかかわる部分に使われることが多く、納まりを決めるために使われていくが、幅が細い場合には、無目ではなく見切りと呼ぶ。鴨居などでは無目鴨居と呼び区別する。本来鴨居と敷居は対になっており、滑らせるためのレールが設けられている。無目鴨居の他にも、1本しか溝を作っていない一筋鴨居なども作られてきた。他にも、窓の上下がつながった物や、ドアの上下を仕切る部材のことも無目と呼ぶ。


■目板張り
天井や壁板の張り合わせ工法の一種。目板は板と板の継ぎ目をふさぐ幅の狭い板のことで、この目板を表側に取り付ける目板打ち羽目板張りや、目板を裏側に取り付ける敷目板張りがある。目板打ち羽目板張りは、板を張る方向により横羽目と竪羽目に分けられる。雨仕舞のために、横羽目は建物内部の仕上げに使われることが多い。日本建築では横羽目が古くから伝わる工法であったが、鎌倉時代に伝来した禅宗様で竪羽目が使われて以来、竪羽目も広く用いられるようになった。また、板を張る位置により、腰羽目、高羽目に分類される。敷目板張りは敷目天井ともよばれ、敷目板を継ぎ目に用いて板を張る工法で、主に天井の仕上げに使われている。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■マンサード屋根
、長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。

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