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建築用語集

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その他「マ」

■マーケットリサーチ
商品の販売促進や開拓のために、顧客の動向など流通経路、需給関係などを調査・分析すること。市場調査、マーケティングリサーチとも言う。


■マーケティング
マーケティングとはビジネスの世界で様々な意味を持って使われる言葉であるが、主に広告宣伝に関する業務全般について用いられることが多い。多くの企業にはマーケティングを専門的に扱う部署があり、そこでは顧客となる層はどこにいるのか、その層に訴えかけるにはどのようなメディアを利用したら良いか、そのためには費用をどれくらいかけたら良いかなどを戦略的に考える業務を行なっている。このように、市場のリサーチとデータ分析、それに見合った広告宣伝を企画し実施することを、マーケティング戦略と言う。テレビや雑誌、ラジオがその中心媒体であるが、インターネットの普及により、遠隔地にいる顧客にも簡単に商品を訴えることができるようになった。


■舞良戸(マイラド)
細い桟を等間隔に取り付けた板戸のこと。この細い桟のことを舞良子と呼んでいる。この舞良子を等間隔に並べて取り付けてあり、室町時代から書院造の建具として使われてきた。引き違い戸と開き戸の両方で使われてきた建具であり、廊下の間仕切りや縁側の扉で見ることができる。桟の取り付け方法はいろいろとあり、その方法によって吹寄せ舞良戸や縦舞良戸など呼び名も違う。横に取り付けるのが一般的ではあるものの、縦に取り付ける場合の物もある。この場合には、舞良戸ではなく、縦舞良と呼ぶ。横桟を取るだけのシンプルなデザインでありながらも、素材を強く生かしていくことができるため、清潔感も出すことができる。


■蒔絵(マキエ)
絵付け方法のひとつで、漆を使った工芸品のこと。漆で模様を描き、乾燥してしまう前に、金銀の箔や粉を巻き付けて定着させることによって描いていく。漆工芸のひとつであり、平安時代に技法が開発され奈良時代に隆盛を迎えた。様々な技法ができあがり、研ぎ出し蒔絵や平蒔絵、高蒔絵といった物ができあがっていった。仕上がりが美しいことから、装飾効果が高く、華麗な作品を多数生み出していくことになる。工芸品ということだけではなく、刀剣類の装飾としても行なわれるようになっていき、襖(ふすま)や障子といった建具の引手部分にも描かれる物が登場。非常に高級な建具として珍重されるようになり、高級建築に用いられるようになった。


■巻込戸
上下や左右に巻き込む形で開閉する戸のこと。蛇腹状になった戸になっているため、巻き込むことができる。細く薄い板を並べて丈夫な布などを張りつけることによって、蛇腹状にしている。ロールトップデスクなどは、この巻込戸の代表的な家具として活用されてきた。ヨーロッパで大流行していくが、日本でも昭和初期に大流行を見せる。高い技術で作られた物が多く、無垢材を多く使いながら作られた物が残っている。巻込戸を閉めていくだけで締まる自動ロック機構なども、からくりの技術を使い付けられた。建物の開口部にも使われていく物も多数存在し、シャッターのように上下に開閉する機構を持っているのも巻込戸として数えられる。


■幕板
境界的な役割をもった横板の総称のこと。家具や天井戸の隙間に張りつける板も幕板と呼ばれる基本として、水平に用いられる板のことであり、鴨居の上に付けられた板も幕板だ。机の場合には、座ったときに膝のあたりの高さにある脚に取り付けられた物も幕板と呼ぶ。テーブルの場合でも、天板と脚を固定するために用いられ、筋交いのような役割をさせることによって強度も高めることができるようになる。天板が無垢材のときには、乾燥による反り止めとしても使うことができる。デメリットとしては、取り付けた分だけ高さが低くなってしまうため、脚を入れにくくなってしまうことから、幕板の高さも調節していかなければならない。


■膜構造
屋根や外壁に膜材料を用いたもので、構造体の面内応力によって荷重外力を下部構造に伝えるものだ。膜構造ならではの美しい軽快なフォルムと、柱が少なく自由度があり美しいデザインが膜構造建築物の特徴。また、大面積の膜パネルを、最新の工法で一気に取り付けられることや、光触媒膜材を使用することで、自浄作用によるメンテナンス費用や、温度上昇を抑えることが可能なため、結果的にコストダウンにもつながる。屋根重量が軽いので、建物への負担が少なく、膜材自体に伸縮性があるため、ドームなどの大空間の建築物にも適す。膜構造建築物の形状として、骨組膜構造、サスペンション膜構造、空気膜構造(すべて固定式、可動式)に分けられる。


■間崩れ
グリッドの交点から外れた部分のこと。モジュール寸法を崩した現象と言える。柱の構造を考えた場合、グリッドに対して柱をおいていくことになるが、間取りを考えた場合に、まれに外れていく事態が起こる。これを間崩れと呼ぶ。基本モジュールで階段や廊下を取ることができないような場合には、間崩れはよく起きてしまう。納まりにも変化が出てくることになるが、基本として建材の基礎となる寸法が合わなくなってくるため、材料に無駄が多く出るようになる。特に定尺で納まりを考えている場合には、使えない物が出てくることになるから、その分の加工もしなければならない。大きく建築コストをかけなければならなくなってしまう問題点もある。


■枕捌(マクラサバキ)
長押が床柱をまいて裏側まで届いている納まりのこと。


■枕棚
押入や物入の中に設置する棚のこと。位置としては、鴨居など内法より上に設けられることになるが、下から使っていく分だけ奥行きが浅い。押入れの上部ということでは、天袋の位置に相当する。その分、室内側には建具を設けたりすることはしない。もともと洋間で作られていたものであり、和室の袋戸棚が内側に入ったものとも言える。それでも、位置は低くなることが多く、使い勝手が良い。目につきやすい場所となってくることから、季節ものや使い分けしているようなバッグを収納することにも適している。枕なども置くことはできるが、洋間ということを考えると、枕棚という名前通りの使い方をすることは少ない。


■まぐさ
開口部に使われる横架材のこと。上端の壁も支えるために使われる。窓や出入り口に取り付けられる物で、対になっている物を窓台と呼ぶ。柱間に渡した建材であり、外部サッシなどを取り付けていくことになる。上からの荷重は開口部の周りの柱が受けていくことになるため、まぐさには大きな負荷はかかっていかない。そのため、大きなサイズにする必要自体がない。ただし、ツーバイフォー住宅のように、壁で荷重を受け止める構造となってくるため、開口部は大きな弱点となってしまう。その分の強度を保つためには、まぐさは大きな物になっていく。さらにまぐさ請と呼ばれる部材も使い、荷重に耐えられるようにしなければいけない。


■間口
主要な方向から見た建物や敷地の幅のこと。「スパン」や「フロンテージ」などとも呼ばれる。主要な方向とは、建物の玄関に向かった面や、道路に接している敷地面のことを指す。「間口」は、建物の場合、建物に向かってみた幅で、敷地の場合は、道路に接している長さのことである。ただし、どこを「間口」にするかは、その敷地や建物によって異なる。戸建住宅の場合は、道路に接する長さを指すことが多く、集合住宅の場合には、バルコニーなど大きな開口部がある側の長さを指す。「間口」が広いことは、開放感のある間取りで、通風や採光に優れており、快適な住環境である場合が多い。一方、「間口」が狭い場合には「フロンテージ・セーブ型」、「うなぎの寝床型」と呼ばれ、採光が少ない分、室内や物を日焼けの害から守ることができる。


■曲げ
部材を曲げたときに発生する変化のこと。曲げようとしたときに発生する応力のことで、曲げモーメントとも呼ぶ。構造的に考えた場合、部材に荷重をかけたときに破壊されてしまわないような状態の場合、抵抗する力によってつり合いが取れると考えることができる。荷重自体が大きくなっていくと、この均衡が破れ、崩壊することに。このときに中立面を境目として引張りと圧縮の応力が発生し、剪断力も生じることになる。圧縮されたときには反発力も発生していくことになるが、これは硬い材料ほど圧縮に耐えられるため顕著に力が現れていく。金属パーツなどを曲げるときにも発生するが、形状によっては金型の緩衝が起こり、できないような場合も出てくる。


■真砂土(マサツチ)
花崗岩などが風化し土状になってしまった物のこと。砂状になった物もあるが、真砂と呼ばれることのも多い。園芸用としては真砂土と表記されることが多く、まさつちと読まれることもある。関西以西に広く分布し普及してきたが、安価であることから園芸や敷土に使われている。地域によって組成や粒径に差が出てくることになるため、どれでも安全であるとは限らない。風化した物であり、安定性が低く、水に対して非常に弱い土質を持つ。集中豪雨にあったりすると、浸透水によって大規模な崩落を起こしてしまうことが出てくる。土石流災害を引き起こしてしまう要因となることが分かっており、実際に大きな災害につながってしまった例がある。


■柾目(マサメ)
木材の木取りの一種。樹幹の中心線を通るように切った場合に、材面に表れる木目のこと。年輪に直角、またはこれに近く縦断した断面にみられ、生長輪が縦に平行に並ぶ。柾目の板材は、板目材に比べ変形しにくく、色、光沢も良い高級材である。木の性質としては、柾目はほぼ均等に木目が並んでいるので、反りづらく割れにく、柾目面とも言う。また、丸太から柾目材を取ることを、柾目取りと言い、 樹齢数百年の天然木の柾目は、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出す。高樹齢の大径木からしか取れないので、木曽桧でも太い物で直径46cmから60cm。そこから柾目を取ろうとしてもせいぜい15cm〜20cm位であり、必然的に価格も高くなる。


■間仕切り家具
部屋の間仕切りに使うことができる家具のこと。食器棚や本棚、飾り棚といった収納家具を使うことが多い。専用の家具を使うと、背面も加工されており、間仕切りにしたときに見えることがなくなる。他にも、2つのスペースに区切るために使われるのが間仕切り家具のため、スケルトンな物を使うことがある。ガラスを多く使った物にすることで、光を通すことができるようになり、空間の広さも損なわない。パーティションになっているだけではなく、テーブルが取り付けられており、椅子をおくことで壁以上の使い方ができるような物もある。逆に視線を遮ることによって、部屋をもうひとつ作り出し、プライバシーも守ることができる。


■間仕切壁
建物空間を用途に合わせ間仕切る壁。一般に視線をさえぎり、室の独立性を保つ役目を負うが、一部の壁は外周壁と同様に屋根や床の荷重を安全に支持する役目をすることもある。間仕切壁の性能は、室用途によりかなり異なるものであり、例えば台所の壁は防火性、オーディトーリアムの壁は遮音性、吸音性が特に要求される。構造は一般に壁の両壁面を化粧する仕上げと、その下地部分、壁体の3層から構成。ログハウスの場合、耐力壁であるログウォールの間仕切り壁、ツー・バイ・フォー工法や在来構法でつくられる間仕切り壁がある。また、ログウォールの場合は、開口部にアーチカットを取り入れることも多い。


■マスターキー
1本の鍵を使い、複数の錠を開けることができる合鍵のこと。多数の錠を管理しなければいけない場合に利用。異なった錠を開けることができるシステムを担う物のため、1本あることで統括的に管理することができる。ホテルやマンションなどでは、特定の階を開けることができる物をマスターキーと呼ぶが、すべてを開けることができる物をグランドマスターキーとして区別している場合もある。親鍵と呼ばれることもあるが、メーカーで作られた鍵のことを区別してマスターキーと呼ぶことも。これを複製した物を子鍵として使うことによって、損耗や紛失といったことが起きても、錠を交換せずに新たに作り出すことができるようになる。


■マスタープラン
建造物や都市開発などでの基本計画、基本設計。平成4年の都市計画法改正により規定された、「市区町村の都市計画に関する基本的な方針」(法第18条の2)のこと。市区町村議会の議を経て定められた「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」、または市区町村の基本構想に即して、市区町村が定めることになっている。作成に当たっては、「必ず住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものと」されており、策定委員会の設置、説明会、アンケートなどを実施するのが一般的。平成12年の法改正により、従来の「整開保」に代わって、「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」(法第6条の2)が規定された。これは都市計画区域マスタープランとも呼ばれる。


■町家
店付きの民家のこと。町中や街道沿いなどで多くみられるように発展していった。店舗付き住宅のことであり、平安時代の平安京で見られるようになり、商人の住居としても発展していったと考えられている。民家との違いは、こちらは主に農家の家となるというところにある。宿場などにあるにぎわった街道などで多く作られるようになっていくが、中でも京都の町屋は有名。武家屋敷ということに対して呼ばれることも多く、入り口となる間口は狭く、奥に行くと広くなるように作られたものもある。ウナギの寝床とも呼ばれるが、通り庭を設けたりしていくことによって、通風効果を高め、採光などにも配慮した作りが多い。町家を改装して、ショップやホテルにしている例もある。


■窓先空地
住宅密集地などにマンションやアパートなどの集合住宅を建てる場合、火災発生時などの安全な避難路を設け、採光や通風の確保を目的として、1階住居の窓に面したところに設けられる幅数mの空地のこと。窓先空地制度は、人口が密集している東京都や神奈川県横浜市の一部の自治体のみが実施している。厳しい窓先空地制度を実施している東京都では、東京都建築安全条例第19条に基づいて、住戸の床面積の合計に応じ、1.5〜4mの窓先空地を設けなければならない。ただし、窓が道路や敷地内通路に面していれば、それらを窓先空地とみなすことができる。東京都の場合、公園は窓先空地とは認められていないが、横浜市では認められているなど、制度を実施している自治体によって、その内容に違いがある。


■窓台
開口となる窓の下に入っている補強材のこと。窓台に対して上に入れる補強材はまぐさと呼ぶ。従来工法であれば、両側に柱が入っていることになるため、細い物でも構わない。これは、柱材を切ったりすることで窓枠を設けたりすることはないためである。荷重は柱で受けていくことになるため、構造強度として問題がない。逆にツーバイフォー住宅の場合には、壁で荷重を受けていくことになるため、開口部が構造上の弱点となってしまう。そこで、窓台は太い物を用いて補強していかなければならない。構造材ではないが、補強材として使われることになるため、完成後は見えなくなってしまう下地材となるため、荒材のまま使われている。


■マニエリスム
ルネッサンス後期のイタリアの美術様式。イタリア語のマニエラに由来しており、手法や様式を意味する。絵画や建築の様式として広まっていった。古典様式の持った規範を継続させたが、さらに自由を求めルネッサンス様式から離れていった。自然をも凌駕するとされた高度な芸術技法ということで定義されたが、単なるミケランジェロなどの模倣であるとみなされるようになる。創造性を欠如した物と評価されるようになるが、現代芸術の時代において再評価されていく。非現実的な人体比例や誇張された遠近法などが不自然な空間を作り出す。反自然的な色調などを用いていくが、いまだにマニエリスムということの解釈は定まっていない。


■間柱
柱と柱の間に入れる、柱より細い垂直方向の材のことを言う。間柱は各階の梁、桁を支える物で、階高を超える長さになることはない。また、軸組構造に使われ、大壁造りでは、通常の柱の1/2や1/3割材を使用。横架材には大入れで釘打ち、もしくは短ほぞ差しで釘打ちして止め付ける。石膏ボードやサイディングなどの壁材を固定するための下地材であり、そのため間柱は壁の厚さによってサイズが変わる。主に木造や軽量鉄骨建築物に使われることが多い。木造真壁造では貫 (ぬき) と組んで力骨とし、洋風大壁造では、柱の2つ割、3つ割程度の小柱を使う。鉄骨造の場合、耐風上、形鋼またはラチス状の間柱を用いるのが一般的である。


■マホガニー
日本語では桃花心木、センダン科マホガニー属の木で世界三大銘木のひとつである。「マホガニー」は高級木材として世界的にも需要が高く、ヨーロッパの宮殿やホテル、豪華客船の内装や家具、日本では東京駅のステーションホテルの内装などにも使用されている。「マホガニー」は、同じく三大銘木のひとつであるウォールナットと比較して女性的な雰囲気を持っており、淡赤色から赤みがかった茶褐色まで様々な表情を見せる光沢や、光の反射によって見えるしま模様やさざ波のような模様が特徴である。「マホガニー」は加工性や寸法安定性、耐久性が高いので、内装部材や高級車のハンドルやダッシュボード、楽器ではギターやドラム等にも使用されている。


■丸太梁
建物の外周から内側に向かって使う屋根の梁材を天然の丸太にした物のこと。そりなどを利用して使って小屋梁にしていく。天然の松丸太が使われることがほとんどで、和小屋で用いられる。日本伝統の小屋組みでもあり、施工が容易ということもあって丸太梁を用いるのも難しくはない。丸太梁を使った場合、天井は表しにすることが基本。そのまま見せることによって、空間を広く感じさせることができるだけではなく、丸太の持っているナチュラルな雰囲気を出すことができる。仕上がり次第では、荒々しさを出すこともできるようになり、室内全体の雰囲気を重厚に仕上げていくことも可能。実際に洋風の建築空間であっても、自然な出来栄えとなるため違和感はない。


■廻り階段
上り始めた方向へと、上り切ったときの方向が異なる階段のこと。途中の踊り場などで反転して登り切っていく。Uターンするような形で上っていくことによって、スペースは少なくて済む。らせん階段はすべての段が回っていくことになるが、廻り階段には、まわる部分だけではなく直線部分があるところが特徴。両方の特性を持っているため、スペースを無駄に使うこともない。踏み面の寸法は、もっとも狭くなっている部分から30cm離す必要がある。しかし、実際には最小寸法では上がりにくくなってしまうことから、もう少し余裕を持って設計しなければならない。直線部分を持つことからも、工事費は安く抑えられ、踊り場を作ることで転倒したときの危険性も下げられる。


■回り縁(マワリブチ)
壁と天井が接する部分に取り付けられる縁木のこと。天井縁、天井回り縁とも言う。天井と壁とでは仕上げ材が違うために、両者の取り合いを調整する必要があるため、回り縁が使われる。和室の場合、天井は板状の材料を使い、壁は左官による塗り壁かクロス貼りになることが多い。柱を小さく掘り込んで、廻り縁を取り付けて天井板を張り、その後で壁を仕上げるといった工程を踏む。洋室の大壁、洗面、脱衣、トイレ、廊下などは、納まり上の問題と、デザイン性の問題で設けない場合(突付け)もある。また、廻縁を設けず突付け仕上げとする以外に、底目地(天井底目もしくは壁底目)を設ける、もしくは塩ビ製の見切材を設けて納めるなどの方法が用いられる。


■マンサード屋根
腰折れ屋根とも言われている屋根の作り方のこと。切妻屋根の途中で角度が変わり、勾配に変化が出てくるところに特徴を持っている。17世紀のフランスの建築家であるフランソワ・マンサールの考案と言われており、マンサード屋根と名付けられた。切妻屋根で勾配を変えたのではなく、寄棟屋根を外側に2段階の勾配を付けた物と考えられている。天井を大きく取ることができるようになることから、屋根裏部屋も広くなり、窓も取ることができるようになる。その代りに、屋根が高く複雑になったことで、屋根を支えるためには多くの構造材がなければならないことから、住宅として利用していくのではなく、物置や納戸として利用していくような形が多い。


■マンセル表色系
カラーオーダーシステムのこと。1905年アメリカ人の美術教育者であったアルバート・マンセルが考案。画家でもあったアルバート・マンセルは、色の三属性である色相、明度、彩度に対して番号や記号を与えることで色に対する表現を共通の物とし一般化した。マンセル表色系の色表を使うことで、物体の色と色表とを見比べて色を表現できる、景観形成基準といったことにも用いることができるため、デザイン分野では一般的に用いられる物となっている。JISでも採用されていることで、普段から目にすることも多い。マンセルカラーシステムと呼ばれることも多い。細かな修正も入っており、彩度などで当初とは違った数値になっている物もある。


■マントルピース
壁付きの暖炉の周りを装飾している枠のこと。飾り枠であり、薪口の周りを取り囲んでいることもある。機能として考えた場合、暖炉は熱に耐えられ、熱を空気中に伝えることが重要となってくるため、レンガや石材などで作られるが、室内調度品として装飾性を求めることでマントルピースが作られていった。特に席次を決めるために暖炉は重要な役割を持っていたことから、暖炉周りの装飾は大きく発展していくことになる。暖炉の周りは、寒い冬の環境を考えた場合、もっとも居心地のいい場所となっていく。そこで、日本でいうところも上座となってくることからも、マントルピースも贅をつくしただけではなく、多くの特徴を持つものが作られるようになった。

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