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建築用語集

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その他「エ」

■ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)(エーエルシー)
高温高圧蒸気養生された、軽量気泡コンクリートの頭文字から名付けられた建材のこと。細かい気泡が入っているため、比重は水より軽く、断熱性に富んでいる。板状に加工したALCパネルは、鉄骨住宅の外壁材や床材に多く利用されていて、現在建築に欠かすことのできない資材だ。ALCパネルがヨーロッパから日本国内に導入されたのは1962年のことである。主原料は、セメント、珪石、発泡剤のアルミ粉末、生石灰。180度の高温と10気圧の高圧蒸気の中で約10時間養生することで、耐久性と強度を備えた製品となる。


■エアカーテン
開口部に上部から高速気流を流して噴出して遮断する方法のこと。人が出入りする機会が多い場所では、外気が室内に入りやすく、そうなると、空調を働かせていても、外気が混入することによって、室温が変化してしまう。エアカーテンはそれを防ぐことができる。また、冷気や暖気といったことだけではなく、虫やほこりの侵入も防ぐことができるため、様々な場面で効果を発揮。扉をなくすことができるため、店舗などでは開放感を演出できるようになることから、イメージ戦略に使われることも。さらに、倉庫では空気を動かすことで、結露防止や空気の循環をするといった効果を狙って使用される。


■エアサイクルシステム住宅
壁の間に間隙を作り、空気を対流させるシステムのこと。空気が流れていくことにより、温度調節ができる。エアサイクルシステム住宅では、夏は冷たい空気を流し、冬は暖かな空気を流すことによって、省エネを実現。壁だけではなく、小屋根や床下でも効果がある。対流させる空気は、温められると上昇し、冷えると下降するという対流の原理を利用していることが重要なポイントで、夏ならば床下の換気口を開けることで、自然に冷たい空気を取り入れることができる。小屋根側の換気口を開ければ、熱い空気は自然と上昇し、冷たい空気が吸い上げられていくこととなり、自然に循環させることが可能だ。


■H形鋼(エイチガタコウ)
H型の断面を持つ形鋼のこと。他の形鋼に比べると、重量当たりの曲げ剛性や曲げ強度である断面効率が優れているという特徴がある。「傾向の価格変動」について取り上げられる際は一般的に、このH形鋼のことを指す。道路網の整備や建物の高層化、都市の再開発、土地の造成などに使用される建設資材だ。建物、船舶、橋梁などに用いられる構造材用と建築物、高速道路、橋梁、岸壁などに用いられる基礎杭用に分けられる。垂直ロールと水平ロールからなるユニバーサル圧延機で作られる。H形の横の部分は「ウェブ」縦2本の部分は「フランジ」と呼ぶ。


■SRC造
「鉄骨鉄筋コンクリート造」とは、柱や梁を鉄骨や鉄筋で組み、その周りをコンクリートで流し込んでいく構造のこと。SRC造とも言う。(※SRC…Steel Reinforced Concreteの略)鉄骨、鉄筋をコンクリートで周りを囲むことにより、錆を防ぎ、さらに耐火性を持たす役割を果たす。この構造は強度が高く、高層・超高層マンションなどに用いられる。他の工法より強度はもちろん、耐震性、遮音性に優れている。


■SL
「SL」とはSlab Lineの頭文字を取った略称である。スラブとは平板・背板の意味を持ち床板のことを指す。つまり、スラブラインは床材の基準高さ、という意味である。スラブレベルと同意の言葉だ。建築・設計関係の図面ではSLと略称で表記される。この基準からの床高さを示す場合には、SL+数値、という形で表記する。建築による床構造体としてコンクリートで作られた床面を表すことが多い。スラブの厚さは通常15mm〜20mm程度が主流であるが、下層階への防音性が求められるマンションなどでは、より厚く、遮音性の高い建築資材が用いられるケースもある。しかし、スラブの厚みが増すことは重量の増加につながるため、マンションや集合住宅では小梁を設けてクッション性を高め、遮音性を高めるなどの工夫も行なわれている。


■SK
「掃除用流し」「洗濯用流し」のことであり、スロップシンクの略称。スロップシンクをSKと表記するのは、TOTO株式会社の製品の型番がSKであることに由来しているとも言われている。掃除道具を洗ったり、掃除後の汚れた水を流したりする大型の衛生陶器のこと。水と湯の二つの蛇口、もしくは混合水栓を備えている場合が一般的。


■S造
「鉄骨造・剛構造」とは、建築物において強固な基礎、そして梁や柱などを太くし、しっかりと固定する構造のこと。「鉄骨造・剛構造」は、地震が起きた際、地盤の変動に影響されることから、小規模地震では揺れを感じにくいとされ、中規模程度と言われる地震(震度5弱程度)があったとしても建物自体の損傷はないと言われている。また、剛構造に対し「柔構造」と呼ばれるものがあり、この構造は揺れなどが発生したときに建物自体の構造によってその揺れを吸収し、倒壊などを防ぐといった特徴を持つ。これは部材などの伸縮、もしくは部材の組み方によって生まれたしなやかさを利用したもの。昔から建てられている五重塔などが大きな地震がきてもなお、建っているのはこの「柔構造」だからだと言われている。


■SPF
「SPF」とは、スプルース(Spruce)材、パイン(Pine)材、ファー(Fir)材の頭文字を取った呼称であり、北米の工法などでよく用いられる樹種である。SPFはそれぞれトウヒ属、マツ属、モミ属の樹種で、いずれも針葉樹であり、混成林で生育する植木。その特性は、材そのものが白く美しく、加工が容易である、といったもの。2x4(ツーバイフォー)住宅のおもな構造材として用いられる。ツーバイフォー工法とは、北米における一般工法のことで、壁、天井、床の6面に、2インチ×4インチの製剤に構造用合板を貼り付け、面構成で構築される工法のことだ。枠組み壁工法とも呼ばれる。


■SV規格
壁紙製品企画協議会(SV協議会)によって設けられた、壁紙の品質基準の自主規格である。壁紙工業会によると、「人々がより安全に健康で快適な暮らしを営める環境づくりに適合した壁紙製品の供給」を目的に制定。制定には、ドイツ品質保証壁紙や、日本工業規格の品質基準を考慮したうえで、独自の検討が加えられた。例えば、ホルムアルデヒドや塩化ビニルモノマー、揮発性有機化合物(VOC)などに関する規格値が設けられており、SV規格値としては、0.01PPM以下のホルムアルデヒド放出量が設定されている。SV規格に適合する壁紙にはSVマークが表示され、壁紙工業会に加盟している会員が製造や販売する壁紙に適用される。


■エッグチェア
デンマークのデザイナ―、アルネ・ヤコブセンにより1958年にデザイン、制作されたアームチェアである。椅子は、フリッツ・ハンセン社によって製造されている。座と背が一体となっているのが特徴。名前の通り、後ろから見ると卵のような形をしている。硬質低発泡樹脂のシェル上の面に、フォームラバー、牛皮または織布で張り込んだ椅子である。脚部はアルミダイキャスト製。エッグチェアに関連したヤコブセンの作品は他に、スワンチェア、セブンチェア、アントチェア、シガーチェアなどがある。エッグチェアは、『メン・イン・ブラック』や『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』などの映画でも使用されている。


■江戸間
江戸及び関東周辺で用いられている、木造建築の間取りにおける基準寸法の取り方。関東間、い仲間とも呼ばれる。柱心距離の一間を六尺(1.82m)と表示。江戸間では畳の大きさを基準とすることはないが、飛騨地方や北陸地方で用いられてきた田舎間と呼ばれる取り方では、基準畳の大きさが5.8尺×2.9尺(175.8cm×87.9cm)となるように決めている。江戸間に対して、関西で行なわれている間取りを京間あるいは関西間、大間と呼ぶ。京間は一間を六尺三寸(1.91m:中京間)または六尺五寸(2.07m)とするものであり、江戸間よりも取り方が若干広い。 また、畳の寸法を6尺3寸×3尺1.5寸と固定してこれを基準にする場合もある。


■FF
「フォーストゥ・フルー(Forced Flue)」の略で、電動ファンなどで強制的に給排気を行なう暖房器具のこと。FF式、FF暖房などとも言う。石油やガスは燃やす際に二酸化炭素や窒素酸化物などが発生して空気が汚れるため、石油・ガスストーブを使う際には適度な換気が必要である。「FF」の暖房器具では、この汚れた空気を強制的に室外に排出するもので、基本的に壁に開けた穴に給排気筒を取り付け、ガス燃焼に必要な空気を外から取り入れ、燃焼によって発生した汚れた空気を室外へ排気する仕組みになっている。強制的に二酸化炭素などを排気するため、換気に気を配らなくても自動的に行なわれる。最近の建物は気密性が高いため、FF式の暖房器具を取り付ければ安全性が高くなる。


■エリザベス様式
16世紀後期イギリスにおけるエリザベス一世の時代の建築やデザインの様式。伝統的なゴシック様式を受け継いでいるが、イギリス・ルネサンス初期の建築とも言われる。中世の形に、イタリアなどのルネサンス様式を加えたもので、直線的で実用性重視の傾向が強い。柱や梁など外部に露出したデザインが特徴である。こうした柱などの間の壁面を煉瓦や漆喰で埋めるハーフティンバー構造によって、構造そのものがデザインの一部になっている。また、チューダー・アーチと呼ばれる幅が広く平たい尖頭アーチも特徴的。急こう配の切妻屋根で中央に高い壺飾りを施した煙突があり、袖胸と十字交差する。このころから、暖炉が部屋の構成上の中心となった。


■L字型キッチン
冷蔵庫、シンク、コンロをL字型にレイアウトしたキッチンスタイルのことである。L字の両側にシンクとコンロを振り分けると、快適なワークトライアングルが作りやすい。機器はコーナー部から30cm以上離して設置し、作業スペースを確保すると良い。L字型キッチンは、コーナー部があるのが最大の特徴で、コーナーを生かすことでカウンターや収納スペースを広く使うことができる。


■LDK
間取図で使われる表記で、「LDK」の「L」はリビングルーム、「D」はダイニングルーム、「K」はキッチンのことを指す。


■縁甲板(エンカンパン)
日本建築で使われる床用木材のことで、縁側や板の間で使われる物を指す。幅は10cm程度で、本実加工されているため、ずれが生じにくい。長尺でできており、2間になっている。素材としては、針葉樹の物を縁甲板と呼ぶことから、スギやヒノキでできている物が中心。厚さもある程度決まりがあり、4分か5分になっている物がほとんどである。


■縁側(エンガワ)
和室など畳敷きの部屋の外側に設けられた板張りの通路のこと。もともと、建物の外部に設けられた板張り部分を「縁(えん)」と呼んでいたが、建物の外部との境界を雨戸などの建具で区切ったことで、縁が建物内部に含まれ「縁側」となった。建物の外側にある縁は、「濡れ縁」と呼ばれる。また、回廊状になった縁の名称は廻縁(まわりえん・かいえん)。縁側は、日本の建築に独特の存在で、人の出入りは玄関で行なわれるが、気心が知れた間柄であれば、庭に入って縁側から直接屋内に出入りすることもある。そういう意味で「縁側」は玄関とはまた違った、地域に暮らす人と人とを繋ぐ側面も持っている。


■円筒錠(エントウジョウ)
扉に取り付ける錠前のこと。モノロックとも言う。扉の握り玉の中に、シリンダー錠が組み込まれているところが円筒錠の特徴。内側は、プッシュボタンかサムターンになっており、多くのところで使われている錠前である。施錠システムをラッチに組み込んであることで、内側から握り玉の周辺を操作し、簡単に施錠できる。


■エントランスホール
大きな建物の出入口を入ったとことにある玄関ホールのことである。マンションなどの集合住宅の場合は、居住者の共有スペースとなっており、宅配ボックスやメールボックス、管理室や集会室、屋根の付いた車寄せなどが設置されている。


■エンボス(加工)
文字や絵柄などを浮き上がらせるように加工する方法のこと。多くの物に利用されており、平面から立体になることで、自然の光でできる影も利用し、立体感を強める効果がある。

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