空き家の有効利用2
築50年の木造2階建アパート付住居のリニューアルと相続対策
今ある資産をしっかり守り、相続人にどう継承していくか。
昭和45年築の古い木造アパートの一部にご夫妻がお住みですが、奥様が80才、ご主人が81才と高齢者になられます。今更建て替えは仮住まいの面倒くささや、投資金としてもリスクが大きいということで、現在ほとんど活用されていないアパート部分をリノベーションして建物全体を耐震、断熱化を行い、建物を新築同然に蘇られることにしました。建物の投資額は相続対策として活きてきますし、賃貸収入部分は現在の約4倍の収益を出すことが出来る計画です。
新型コロナウィルス騒動で急激に変化していく日本社会のこれからの不動産の活用と土地活用をどうするかという一例として、今ある資産をしっかり守り、相続人にどう継承していくかという点で非常に興味のある事例になると思われます。
図面1階
図面2階
既存の建物を最大限活かし、ハウスメーカーの画一的デザインとは完全に差別化しました。
アパートは単に新しくするのではなく、リモートワークの出来る家、又は、オフィスの中に住めるという発想で作りました。給排水設備機器と電気、ガス、配線は全て新規、WiFi、自転車置き場、ゴミ置き場、宅配Box、外装デザイン全てを一新、どこから見ても新築、そしてハウスメーカーの画一的デザインとは完全に差別化しました。
暑くて寒いそして耐震が心配、空き室になったアパート、そして80才という高齢で不安がいっぱいの中、アパート部分は相場以上の家賃で入居者も決まり自宅は自然素材を使った内装にバリアフリー、日当たりも良く高断熱。家中が散らかっていたが、大量に処分し、収納棚もたくさん取り付け、全く別の家になったと感動されました。そして、高齢のご夫妻と長女と子供の3世代の皆様がそれぞれの視点で全て満足して頂きました。照明器具、ソファー、ダイニングセット、カーテン、こたつの布団カバーまで当社でセレクトさせて頂きました。
賃貸部分はロフトを設けてリモートワークにも対応できるよう造り付けデスクも造作。
ロフトを2ヶ所設け、吹抜にプロペラFANを取り付けました。ロフトの裏側がリビングの天井になっています。リモートワークのできる書斎があり、LDKの東側は朝日を入れるため二つの連窓を取り付けました。洗面室の大胆な壁紙で、洗面化粧台の周りはタイルを貼りました。
もう一つの部屋は、吹抜傾斜天井にして、化粧梁を現した。間仕切り壁の上部は、あえて無くして部屋同士の一体感を演出しました。キッチン室にはモザイクタイルを貼り、居室部分の壁紙は濃いブルーと白のコントラストでおしゃれに仕上がりました。