LIXILリフォームショップ ライファ立川

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古民家再生リフォーム1
築年数が80年を越えた古民家を限られた予算の中で再生します。

築年数に応じた老朽化は構造的にもかなり危険でした。

    サンプルイメージ
    既存玄関は4枚の引戸で構成されている。
    冬でも、昼間は雨戸を開け、外気とは
    障子一枚でへだたれているので、
    寒さはかなりのもの。
    サンプルイメージ
    母屋に比べ、比較的簡素に作られて
    いるため、外壁、基礎部分が相当腐蝕し、
    傾いた状況。
    サンプルイメージ
    床が斜にかなり傾いているには、土の上に
    乗せただけの土台が腐蝕して土台が腐蝕し
    柱が約10cmも下がっているから。

土の上に乗せただけの土台の腐蝕が原因で、柱が10センチもずり落ちて、室内床も坂のような傾斜が付いていました。台所は雨漏りも見られこのまま使える状況ではありませんでした。また、傾いた木製ガラス戸から隙間風があり、冬はとても寒い台所となっています。台所側外壁は、母屋に比べ、比較的簡素に作られているため、外壁、基礎部分が相当腐蝕し、傾いた状況でした。広すぎる玄関土間から上がってすぐに位置する茶の間は、現在よりも広くして、和洋折衷のリビングダイニングにして、座卓でも、椅子式テーブルでも食事ができるように考えています。

珍しい“桧皮葺”の屋根は、葺ける職人がいないと言われる程貴重です。

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    珍しい“桧皮葺”の屋根。非常に魅力がありますが、
    冬の寒さはかなり厳しい。
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    伝統工法 桧皮葺のイメージ写真

非常に珍しい“桧皮葺”の屋根は、葺ける職人がいないと言われる程の貴重な屋根材で現在では、社寺仏間にしか見られません。非常に魅力がありますが、冬の寒さはかなり厳しいことも想像以上かと思われます。長い年月を経て風合いを増した“古材の色合いと質感の魅力”をいかす事と“構造的な弱さ”“冬の寒さ”といった欠点を補うことを同時に考えていきます。

古き良き部分と融合させた内装及び外装、使い勝手、断熱、耐震補強・・・
築80年の古民家再生が完成しました。

    サンプルイメージ
    部屋の中の雰囲気や光は、
    夕方から夜に掛けて刻々と
    雰囲気を変えていくそうです。
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    天井を可能な限り上げました。
    壁から天井までつなぎ目なく一体で
    仕上がるので、より高さのある空間に
    感じられます。
    サンプルイメージ
    職人の手により、飾り棚兼本棚、
    パソコンコーナーを造作しました。

LDKは無垢のフローリング(栗)と塗り壁(珪藻土(カビに強いタイプ))の質感がナチュラルで、リラックスできる心地よい空間になりました。照明器具はヤコブセンのデザインしたパイン材のやさしいペンダントを中心にダウンライトで照度を確保しました。リビングダイニングの天井は、既存位置に対して可能な限り上げました。塗り壁は、壁から天井までつなぎ目なく一体で仕上がるので、より高さのある空間に感じられます。吸放出性のある塗壁(珪藻土(カビに強いタイプ))と断熱ガラスの効果で、おそらくこの冬からはほとんど結露がみられないのではないでしょうか。増築部分の外壁は、南京下見貼にして木の風合いを部屋の中からも見て楽しめるようにデザインで、奥様のコーディネートする和の雰囲気も感じられる庭をそっと引き立てる色目で塗装しました。

まとめ

長い年月を経て風合いを増した“古材の色合いと質感の魅力”をいかす事“構造的な弱さ”“冬の寒さ”といった欠点を補うことをポイントにリフォームを行いました。

具体的には、古民家の風合いを残しながら寒さ対策を行い、構造的には、床下の構造材の腐りによって傾いてしまった家自体を基礎補強等して徹底改善しました。1階居間の床は、土台の腐蝕が原因で、柱が10センチもずり落ちて、室内床も坂のような傾斜が付いていて、点検の結果、床の重さを受ける重要な構造材である束が腐食して沈下していることが判明。床の重さを支える大引(太い丸太)は空中に浮いているような危険な状況だったので、土台をジャッキで持ち上げ、新たにコンクリート布基礎を作って補強する大工事を行ないました。(合わせて耐震金物による補強も実施)

築年数が80年を越えた古民家を限られた予算で、構造的補強、寒さ対策、内装デザインの充実を行うことは、非常に難しい作業でした。優先順位を話し合いながら、リフォームの内容を決定していきました。当初、リフォームについては母屋に住んでいるご両親からは、もうそんなにお金を掛ける必要は無いとの理由で反対されていたとのことでしたが、工事が進むにつれて、御両親の表情がどんどんうれしそうに変わっていきました。母屋と隣家としての今までの暮らしから、リフォーム後は食事とくつろぎの空間であるリビングを共有する三世代の集まる暮らしに変化していく喜びと期待感に満ち溢れている、素敵な引渡しの日となりました。

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